大相撲夏場所(12日初日、東京・両国国技館)を新十両で迎える栃大海(春日野)が8日、母校である埼玉栄高から化粧まわしが贈られ、さいたま市の同校で開かれた贈呈式に出席した。相撲部の山田道紀監督、同校出身の関取1号で春日野部屋付きの三保ケ関親…

 大相撲夏場所(12日初日、東京・両国国技館)を新十両で迎える栃大海(春日野)が8日、母校である埼玉栄高から化粧まわしが贈られ、さいたま市の同校で開かれた贈呈式に出席した。相撲部の山田道紀監督、同校出身の関取1号で春日野部屋付きの三保ケ関親方(元幕内・栃栄)、同部屋付きの清見潟親方(元関脇・栃煌山)らも同席した。

 埼玉栄出身力士は十両に昇進するとスクールカラーであるオレンジ色の化粧まわしが贈られる。大関・貴景勝(常盤山)、琴桜(佐渡ケ嶽)ら多くの関取がつけてきた、伝統のデザインを目にした栃大海は「憧れの化粧まわしを着けられることになって、めちゃくちゃうれしいです。かっこいいです」と笑顔。埼玉・越谷市出身で中学横綱に輝き、名門の埼玉栄高に進学。2017年九州場所で初土俵を踏み、18年九州場所には新幕下となった。何度もチャンスはがあった中、ようやくつかんだ関取の座だけに、うれしさもひとしおの様子だった。

 幕内・王鵬(大嶽)、琴勝峰(佐渡ケ嶽)は高校の同級生。出世のスピードでは後れを取ったが「まず幕内に入って同級生と戦いたいです」と気合を入れた。さらには「先輩の大関を倒せるように頑張っていきたいと思います」と、その先の夢も語った。夏場所に向けては「まずは勝ち越しを目指して、そして2ケタ勝利、優勝を目指して頑張りたいです」と力を込めた。