6日のプロボクシング東京ドーム興行で防衛を果たした4団体統一世界スーパーバンタム王者・井上尚弥と、同じく勝利した弟でWBA世界バンタム級王者の拓真、WBO世界バンタム級新王者・武居由樹が7日、所属する横浜市内の大橋ジムで一夜明け会見に臨ん…

 6日のプロボクシング東京ドーム興行で防衛を果たした4団体統一世界スーパーバンタム王者・井上尚弥と、同じく勝利した弟でWBA世界バンタム級王者の拓真、WBO世界バンタム級新王者・武居由樹が7日、所属する横浜市内の大橋ジムで一夜明け会見に臨んだ。

 1位挑戦者の石田匠(井岡)に大差判定勝ちし、WBA王座2度目の防衛に成功した拓真は「1回からダウンしてしまい、そこから冷静に挽回できたのは収穫。(目指す)統一戦に向けてしっかり防衛を重ねたい」ときっぱり。自身の試合後、メインイベンターの兄・尚弥が6回TKO勝ちしたルイス・ネリ(メキシコ)戦で、初回にダウンした時を振り返り「ナオ(尚弥)の初ダウンは心臓止まるぐらい焦った。お兄ちゃんのダウンは見たくないですね」と苦笑いで明かした。

 ジェイソン・モロニー(オーストラリア)に判定勝ちし、新王者となった武居は「勝ててほっとしている。内容的にはまだまだ。東京ドームで試合させていただき、みんなからパワーもらった」と感謝。「判定で勝てるというのはまったく想像していなくて。どっかで一発当てて倒して勝つとイメージしていたが、モロニー選手が当てさせてくれなかった」と前王者をたたえた。

 陣営によると、尚弥と武居は次戦9月濃厚だが、2月24日のV1戦から短いスパンで今回の試合をこなした拓真は回避させる方針だ。