◆プロボクシング ▽WBA、WBC、IBF、WBO世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)タイトルマッチ12回戦 〇井上尚弥(6回1分22秒TKO)ルイス・ネリ●(6日、東京ドーム) 世界4団体スーパーバンタム級統一王者・井上尚弥(大橋)…

◆プロボクシング ▽WBA、WBC、IBF、WBO世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)タイトルマッチ12回戦 〇井上尚弥(6回1分22秒TKO)ルイス・ネリ●(6日、東京ドーム)

 世界4団体スーパーバンタム級統一王者・井上尚弥(大橋)に挑んだ、WBC同級1位の挑戦者ルイス・ネリ(メキシコ)は6回1分22秒、TKOで負けた。

 6回、右をまともに顔面へ食らいロープにもたれかかるように倒れると、立ち上がれない。ネリは3度目のダウンでTKO負けとなった。

 17年、山中慎介との第1戦でドーピング疑惑。18年の再戦では体重超過と、日本でヒール役が定着。「悪童」と言われ、リングに入り紹介されると、観衆から大ブーイングで迎えられた。試合後には立ち上がり、尚弥に近寄って、王者をたたえた。尚弥の勝利者インタビューも聞いてからリングを下りた。

 予定された会見には出席せず病院に直行。関係者によると「腎臓が痛い」と訴えていたという。

 関係者には「フルトンは一度で仕留められたが自分は立ち上がって戦い続けた」「色々な状況を想定していた中で練習していたパンチだった。仕留めようと思ったが、向こうも抱きついてきて賢かった」と伝えた。「井上と戦ってみてすばらしいボクサーだと思うがパウンドフォーパウンド(PFP=階級を超えた最強)のトップだとは思っていない。来日した際も悪いボクサーだとは言っていないが、PFPの1位ではない。負けた自分がこんなことを言うのはおかしいが、構わない」と話していたという。