5月6日に東京ドームで行われるプロボクシング4大世界戦の前日計量が5日、都内のホテルで行われ、元K-1スーパーバンタム級王者でWBO世界バンタム級5位の武居由樹(27=大橋)は、同級王者ジェーソン・モロニー(33=オーストラリア)と同じ53…

5月6日に東京ドームで行われるプロボクシング4大世界戦の前日計量が5日、都内のホテルで行われ、元K-1スーパーバンタム級王者でWBO世界バンタム級5位の武居由樹(27=大橋)は、同級王者ジェーソン・モロニー(33=オーストラリア)と同じ53・4キロでパスした。

21年のプロボクシング転向以来8戦全勝8KOで世界初挑戦の武居は、今回が初めてバンタム級に落としての試合。「バンタム級は初めてなので計量が不安だったけど、終わってひと安心。いつも通りです。明日までまた気を引き締めなおします」と、計量を終えた直後は安堵(あんど)の表情だった。

前日4日に大阪で行われたIBF世界バンタム級タイトルマッチで、不利が予想されていた西田凌佑(27=六島)が、王者エマヌエル・ロドリゲス(31=プエルトリコ)に判定勝ちして9戦目で世界王座を奪取した。配信で試合を見たという武居は「すごくいい試合」と、同階級の新王者の試合内容を評価しながらも「自分には関係ない」と、あくまで目の前の試合だけに集中していた。

計量で向き合ったモロニーについては「いい目をしていて強い選手だろうと感じた。負けられないと思った」。それでも「早いラウンドでバチッと倒す」と自信は揺るぎなかった。【首藤正徳】