<DeNA1-2巨人>◇27日◇横浜両手に残る久々の好感触をかみしめた。巨人岡本和真内野手(27)が4月12日広島戦以来、13試合ぶりのアーチを描いた。2回先頭。DeNAケイの真ん中150キロ直球を完璧に仕留めた。左翼席中段に吸いこまれてい…

<DeNA1-2巨人>◇27日◇横浜

両手に残る久々の好感触をかみしめた。巨人岡本和真内野手(27)が4月12日広島戦以来、13試合ぶりのアーチを描いた。

2回先頭。DeNAケイの真ん中150キロ直球を完璧に仕留めた。左翼席中段に吸いこまれていく打球を見ながら、ゆっくり歩を進める。先制4号ソロは、そのまま決勝点となった。「投手にすごく頑張ってもらっている。点を取って楽にしてあげたかった」と1失点と踏ん張った投手陣に感謝した。

長いトンネルの中にいた。14日広島戦から26日DeNA戦の11試合は40打数5安打で長打もゼロ。打率は4割2分から2割8分9厘に下がっていた。一時は打撃3冠に立っていた主砲のバットは湿り気味だった。

普段から自分だけでなく、他チーム、メジャーリーガーなどいろんな映像をチェックし、打撃について考える。その作業を繰り返し、感覚を微調整した。二岡ヘッド兼打撃チーフコーチからは「調子が悪くなればなるほど、ボールを追いかけすぎる」と指摘され、ポイントを前に置きすぎないよう修正。この日の試合前のフリー打撃後は、矢野打撃コーチとトス打撃を行った。遊びの延長線で肘の操作性をチェック。模索しながら結果を導いた。

4番の立場、重責を背負いながら戦う。「試合に出る以上、何とかしないといけない。またここから頑張りたい」と岡本和。これからは打線の力で、4番の一打で、勝てる試合を増やしていく。【上田悠太】