ドジャース大谷翔平投手(29)の銀行口座から総額1600万ドル(約24億円)以上を盗み、銀行詐欺容疑で訴追されている元通訳の水原一平容疑者(39)について、日本ハム時代にお世話になった外国人選手たちが思いを打ち明けた。米ESPN電子版が17…

ドジャース大谷翔平投手(29)の銀行口座から総額1600万ドル(約24億円)以上を盗み、銀行詐欺容疑で訴追されている元通訳の水原一平容疑者(39)について、日本ハム時代にお世話になった外国人選手たちが思いを打ち明けた。米ESPN電子版が17日(日本時間18日)、レッドソックスのクリス・マーティン投手、マイケル・クロッタ元投手、ミッチ・ライブリー元投手への対応を特集した。

マーティンは水原容疑者を信頼していたことを明かした上で、事件については「妻と私はニュースでイッペイの顔を見て、互いに『これは大変なことだ』と言い合った。ショックを受けている。盗みが私を困惑させる。正直、頭が回らない」と話した。

水原容疑者と同じ年齢のクロッタ氏は、地下鉄の乗り方、食品店の店舗レイアウトを教えてもらい、札幌の雪まつりに連れていってもらったという。「イッペイなしでは完全に迷っていただろう。野球だけでなく、日々の生活も」。2年目の来日時には、乗り換えがスムーズにいくよう、わざわざ北海道から経由地の成田空港まで来てくれたという。家族を円山動物園に行けるようにチケットや移動手段も手配してくれ、息子の幼稚園探しも手伝ってもらった。

ライブリー氏は、水原容疑者に銀行に連れて行ってもらい、給与が振り込まれる口座の開設を手伝ってもらった。「彼は私のライフラインだった。彼ら(通訳)なしでは生きていけないし、私は彼らを球団の従業員ではなく、友人と見ていました」。妻ダニエルさんが妊娠すると、超音波検査に連れて行ってくれたという。

ライブリー氏は日本ハム退団後も、水原容疑者と連絡を取り合っていた。数年前まで同じファンタジーフットボールに参加し、大谷がドジャースに移籍するまで定期的にメッセージを送っていた。それでも「彼は1度もギャンブルについて話したことがなかった。しかし、それが何かを意味するか分からない。依存症の特徴ですよね? それについて話さないし、隠す」と違法賭博への関与を知らなかったとした。

水原容疑者が卒業した、ロサンゼルス東部のダイヤモンドバー高校サッカー部の元アシスタントコーチは「彼が試合に出場したかどうかすら覚えていない」と話した。英語も教えたが「本当に優秀な生徒と本当に悪い生徒を覚えている。彼はどちらでもありませんでした」。同校はホームページの「優秀な卒業生リスト」から水原容疑者の名前を外した。