今年のファン投票で両リーグ最多の46万1740票を集めた埼玉西武・山川穂高。3年ぶりの“球宴アーチ”&“球宴どすこい”で自身初のオールスターMVPを狙う。写真提供:共同通信社JERAセ・リーグ特設サイトはこちら 1991年11月23日生まれ…

今年のファン投票で両リーグ最多の46万1740票を集めた埼玉西武・山川穂高。3年ぶりの“球宴アーチ”&“球宴どすこい”で自身初のオールスターMVPを狙う。

写真提供:共同通信社


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 1991年11月23日生まれ。沖縄県那覇市出身。中部商業高から富士大を経て2013年秋のドラフト会議で西武から2位指名を受けてプロ入り。巨漢スラッガー“おかわり2世”として期待され、1年目にプロ初打席初本塁打を放った後、3年目に14本塁打、4年目に23本塁打をマーク。そして5年目の2018年に不動の「4番・ファースト」として打率.281、47本塁打、124打点の活躍でシーズンMVPを受賞。翌2019年も43本塁打を放って2年連続で本塁打王に輝き、日本球界を代表するホームランアーティストとしての地位を確立した。

 豪快なスイング、大飛球とともに“どすこいパフォーマンス”も広く認知された山川。オースルターには2018年に初出場して2試合で6打数2安打1打点とやや大人しかったが、翌2019年は第1戦で球宴初アーチを放って敢闘賞を受賞。打撃不振に喘いだ昨年も、オールスターでは第1戦で先制の2点タイムリーを放ち、再び敢闘賞を受賞した。そして今季は開幕から絶好調で7月18日の時点で打率.274、27本塁打、56打点で、本塁打&打点王争いのトップを走っている。その活躍ぶりからファン投票では両リーグ最多の46万1740票を獲得。「素直にうれしいですし、ギータさん(福岡ソフトバンク・柳田)に勝てたのはうれしい」と笑った。

 今年の6月には日本人最速の697試合目での通算200本塁打を放った山川。「昨年は不本意な成績での選出でしたが、今年はここまで納得のいく成績を残すことができていますので、選ばれたいと思っていました」と語るとともに、「まだ1回だけですからね。ぜひ(本塁打を)打てたらいいなと思います」と3年ぶり2本目の“球宴アーチ”&“球宴どすこい”に意欲満々。ホームラン競争についても「もちろん出るつもりですし、そろそろ優勝したい」と初優勝へ意欲を見せている。

 過去、2度の敢闘賞受賞の経験はあるだけに、今回はMVP獲得での賞金300万円を狙う。そのためにも本塁打は不可欠。ピアノ、書道が特技で繊細な一面を持つスラッガーが、バット一本、夏の夜空に豪快なアーチを架ける。