大舞台へ通過点としたい一戦だ。16年のオークスを制したシンハライトを母に持つセイロンジェムズ(牡3、美浦・宮田敬介厩舎)が、土曜中山9Rの山藤賞(3歳・1勝クラス・芝2000m)でデビュー2連勝を狙う。  セイロンジェムズは父レイデオロ…

 大舞台へ通過点としたい一戦だ。16年のオークスを制したシンハライトを母に持つセイロンジェムズ(牡3、美浦・宮田敬介厩舎)が、土曜中山9Rの山藤賞(3歳・1勝クラス・芝2000m)でデビュー2連勝を狙う。

 セイロンジェムズは父レイデオロ、母シンハライト、母の父ディープインパクトの血統。母は16年のオークスを制した名牝。唯一の黒星は、桜花賞でのジュエラーからハナ差2着で、ほぼパーフェクトといえる成績を残した。また、伯父には11年ラジオNIKKEI杯2歳Sを制したアダムスピーク、伯母には16年のマーメイドS覇者のリラヴァティがいる。したがって近年のノーザンファームを代表する名牝系の出身といえるだろう。

 血統がピカイチなら、レースぶりも素晴らしい。超が付く上がり勝負となった2月東京の新馬(芝1600m)は、好位から抜け出して2馬身差の楽勝。しっかりと折り合いが付き、仕掛けられてからの伸びも良く、まさに非の打ち所がない内容だった。今回は400mの距離延長、さらには初の右回りと課題も多いが、1勝クラスなら素質は一枚上。日本ダービーを目指すためにも、ここはあっさりと突破してほしい。