良血が素質開花だ。タワーオブロンドンの半弟となるサスツルギ(牡4、美浦・木村哲也厩舎)が、土曜阪神10Rの大阪-ハンブルクC(4歳上・オープン・芝2600m)でオープン初勝利を狙う。  サスツルギは父ハーツクライ、母スノーパイン、母の父…

 良血が素質開花だ。タワーオブロンドンの半弟となるサスツルギ(牡4、美浦・木村哲也厩舎)が、土曜阪神10Rの大阪-ハンブルクC(4歳上・オープン・芝2600m)でオープン初勝利を狙う。

 サスツルギは父ハーツクライ、母スノーパイン、母の父Dalakhaniの血統。半兄のタワーオブロンドン(父Raven's Pass)は19年のスプリンターズSなど重賞を5勝したトップスプリンター。ただ、父がハーツクライに変わった弟は、兄とは真逆の中長距離タイプに出た。

 ここまで8戦4勝。昨春から1勝クラス、2勝クラスと2連勝。その後は神戸新聞杯が9着、ウェルカムSが8着と崩れたが、ここでリフレッシュを挟んだことで流れが変わった。年明け初戦となった前走の八坂Sを鮮やかなイン差しで勝利。待望のオープン入りとなった。

 ここは昇級戦となるが、重賞勝ち馬が不在のメンバー構成。それどころか前走で勝利にしているのはサスツルギの1頭だけなので、主役級といえる。鞍上は「マジックマン」ことモレイラ騎手。ここは通過点として、春の重賞戦線に弾みを付けたい。