前橋育英-明徳義塾  明徳義塾戦で好投した前橋育英先発の皆川=甲子園【写真提供=共同通信社】

第99回全国高校野球選手権大会第8日第2試合・2回戦。1回戦は山梨学院(山梨)を12対5で破り、夏の甲子園初出場初優勝を果たした2013年以来の夏甲子園1勝をあげた前橋育英(群馬)と、1回戦は延長12回の末、日大山形(山形)に6対3で競り勝った明徳義塾(高知)との戦いは、両校先発が気迫あふれる投手戦を繰り広げた。

明徳義塾の先発は日大山形戦で好リリーフを見せた2年生スリークォーター・市川 悠太。自己最速143キロをマークしたストレート、切れ味鋭いスライダーを内外角へ外連味なく投げ込み、6回まで1失点に封じた。対する前橋育英打線は3回裏一死一・三塁から3番・戸部 魁人(3年)の中前適時打で1点を先制したものの、直後の一死満塁を逃すなど、攻めあぐねる状況が中盤まで続いた。

ただし、前橋育英のエース・皆川 喬涼(3年)の出来は市川以上。ストレートの球速は149キロを計測し、スライダーも低めに決まって7回表まで2安打無失点で三塁を踏ませず。明徳義塾打線に全く付け入る隙を与えなかった。

迎えた7回裏、試合は大きく動く。前橋育英は一死二塁から2番・堀口 優河(3年)の左中間適時二塁打で待望の追加点を奪うと、3番・戸部 にも左前適時打が飛び出し、3対0。勝利をグッと自らに引き寄せる。

8回も三者凡退に仕留め9回表、完封へのマウンドに上がった前橋育英・皆川。ただ、明徳義塾は二死無走者から素晴らしい粘りを見せた。2番の代打・佐々木 仁(3年)が三塁線を破る二塁打でチャンスを作ると、3番・西浦 颯大(3年)が初球を中前へ弾き返し1対3。続く4番・谷合 悠斗(2年)へのカウントも2ボール。スタンドはどよめき始めた。

ただ、前橋育英・荒井 直樹監督の処置は的確だった。ここで中堅手からマウンドへ登った左腕・丸山 和郁(3年)は2ストライクを奪うと最後はフルカウントから空振り三振を奪いゲームセット。前橋育英が3対1で明徳義塾を下した。

なお、勝った前橋育英の3回戦は8月19日(土)の大会第11日・第2試合。花咲徳栄(埼玉)との隣県対決に挑む。