騒動発覚後からやや精彩を欠いている感もある大谷。しかし、彼を間近で見つめる関係者たちはスキャンダルの影響は「ない」と断言する。(C)Getty Images いまだ真相は行方知らずで、ハレーションは収まる気配がない。大谷翔平(ドジャ…

騒動発覚後からやや精彩を欠いている感もある大谷。しかし、彼を間近で見つめる関係者たちはスキャンダルの影響は「ない」と断言する。(C)Getty Images

 いまだ真相は行方知らずで、ハレーションは収まる気配がない。大谷翔平(ドジャース)の専属通訳であった水原一平氏が違法賭博に関与した疑いでドジャースから解雇された問題だ。

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 騒動が発覚して約10日が過ぎ、新たな報道も飛び出している。ロサンゼルスに拠点を置く日刊紙『Orange County Register』は、水原氏とやり取りを行っていたという違法賭博の胴元であるマシュー・ボウヤー氏と、その関係者への取材を敢行。同元通訳に大谷の口座から送金した450万ドル(約6億8000万円)のほかに、「まだ返済していない借金がある」とすっぱ抜いた。

 今後も司法当局など関係組織による調査は続く。そのなかで事態の収拾を図る意味でも、水原氏の供述が肝となるが、同氏の現況は不明なままだ。

 そうした状況下では、3月25日(現地時間)に実施した声明発表会見で「僕自身も警察当局の捜査に全面的に協力したい」と主張した大谷にも何らかの捜査のメスが及ぶ可能性は小さくない。となると、必然的にプレーに集中しきれない時間が続くことも想像に難くない。

 もっとも、日夜ドジャースのありとあらゆる情報を発信する記者からは、“外的要因”が大谷に影響をしないのではないかという指摘も飛んでいる。ロサンゼルスに拠点を置く日刊紙『Los Angeles Times』のYouTubeチャンネルに出演したディラン・ヘルナンデス記者は「今回の一件は彼に影響があるかもしれないが、全くその素振りは見せていない」と指摘。そして、間近で目にした偉才の現況を伝えている。

「全然影響はないんだと思うんだ。球場の中や外で何が起きていようと、オオタニはちゃんと物事を分けて考えられている。これはエンゼルスのフィル・ネビン前監督も言っていたけど、オオタニは『史上最も意志の強い人間』なんだ。だから、この騒動でどんな問題や論争が起きようとも、彼のプレー面に影響を与えるとは考えにくい」

 水原氏の証言もあり、一部で疑惑の目も向けられもした大谷。だが、そうした周囲の喧騒は、「僕自身、何かに賭けたり、スポーツイベントに賭けたり、頼んだこともないですし、送金を依頼したこともありません」と揺るぎない主張を続ける偉才にとって、逆に発奮材料となっているのかもしれない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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