スーパーラグビーからの除外を免れたメルボルン・レベルズは15日、来季へ向けて、オーストラリア代表の副将に就任したSHウィル・ゲニア(29歳)の加入を発表した。2年契約。テストマッチ78試合、スーパーラグビー114試合出場の経験を持つゲニア…

 スーパーラグビーからの除外を免れたメルボルン・レベルズは15日、来季へ向けて、オーストラリア代表の副将に就任したSHウィル・ゲニア(29歳)の加入を発表した。2年契約。テストマッチ78試合、スーパーラグビー114試合出場の経験を持つゲニアは、2015年から2シーズン、フランスのスタッド・フランセでプレーし、2019年のワールドカップを見据えて帰国していた。

 ゲニアはかねて、古巣のレッズに復帰したい気持ちを公にし、2011年に一緒にスーパーラグビー優勝を遂げたSOクウェイド・クーパーとハーフ団を再結成するかと思われた。しかしレッズは、オーストラリア代表キャップ保持者のニック・フリスビー、将来の主将候補と目されているジェームズ・タットル、タットルと同じ21歳で成長著しいモーゼス・ソロヴィといった3人のSHとすでに再契約しており、ワールドラグビーの年間最優秀選手賞にノミネートされたことがある世界最高峰クラスのハーフバックを獲得する金銭的余裕はなかった。
 地元メディアによれば、約80万豪州ドル(約7000万円)とみられているゲニアの年俸はオーストラリアラグビー協会と所属クラブが折半で支払うことになっており、サラリーキャップのルールも影響したようだ。

 今年最下位に終わったレベルズは再建を目指し、ゲニアのほかに、元イングランド代表でブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズのキャップも持つLOジェフ・パーリング(現 宗像サニックスブルース)の新加入も決まっている。また、チームの2017シーズン最優秀選手である日本代表NO8のアマナキ・レレィ・マフィと再契約を結んでいる。