果敢な走塁でチームメイトからも称賛を集めた大谷(奥)。フリーマン(手前)も彼の何気ないプレーを称えた。(C)Getty Images  レギュラーシーズンの開幕に向け、調子は確実に上向いている。 現地時間3月6日に米ア…

 

果敢な走塁でチームメイトからも称賛を集めた大谷(奥)。フリーマン(手前)も彼の何気ないプレーを称えた。(C)Getty Images

 

 レギュラーシーズンの開幕に向け、調子は確実に上向いている。

 現地時間3月6日に米アリゾナ州グレンデールで行われたホワイトソックスとのオープン戦で、大谷翔平(ドジャース)は「2番・指名打者」で先発出場。2打数2安打1打点1四球と全3打席で出塁した。

【動画】圧巻の脚力! 大谷翔平がスピードで魅せたタッチアップシーン

 

 この日も大谷は“止まらなかった”。とりわけ圧巻だったのは、第1打席直後のワンプレーだ。ショートへの内野安打で出塁した背番号17は、続くフレディ・フリーマンが放った何気ないレフトフライの間に、相手外野手が気を抜いたわずかな瞬間を見逃さず、一塁から二塁へのタッチアップを慣行。これを見事に成功させたのである。

 続く第2打席でもタイムリーヒットを記録した直後に、今春初盗塁となる二盗も成功させた大谷。打つだけでなく、脚力でも違いを生み出した二刀流スターには、チームメイトも脱帽するほかにない。試合後に地元局『Sports Net LA』のインタビューに応じたフリーマンは、こう語っている。

「僕が一番感心したのが、ショウヘイがレフトへの何気ないフライで一塁からタッチアップしたシーンだね。あまり話題にはならないことだと思うけど、とても素晴らしいよ。ああいうプレーがシーズン中だと、勝利に繋がるんだ」

 フリーマンは過去7度の地区優勝と1度の世界一を経験しているベテランだ。そんな「勝利」を知り尽くした34歳は、大谷の果敢な盗塁についても「彼が盗塁をしたいなら、いつでもいっていい。そう言ってある。僕は得点圏まで行ってもらいたいからね」とプッシュした。

 抜け目のない細かなプレーでチームの12-9の逆転勝利に貢献した大谷。打撃成績も打率.583、OPS1.667と絶好調の29歳は、最高の状態でシーズン開幕を迎えようとしている。

 

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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