昨オフ、エンゼルスからドジャースにFAで移籍した大谷翔平投手。目指すのは自身初のプレーオフ進出、さらにはワールドシリーズの優勝だ。加入したドジャースは直近11年で10回もナ・リーグ西地区を制しており、プレーオフ進出は間違いないといった強豪…

 昨オフ、エンゼルスからドジャースにFAで移籍した大谷翔平投手。目指すのは自身初のプレーオフ進出、さらにはワールドシリーズの優勝だ。加入したドジャースは直近11年で10回もナ・リーグ西地区を制しており、プレーオフ進出は間違いないといった強豪だが、プロ野球OBからは世界一までなかなか届かないことで「勝てそうで勝てないチーム」という指摘も飛んできた。

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 大谷は10年総額7億ドル、日本円にして1000億円を超えるというメジャー史上最高額での契約でドジャースに移籍。同時に国内のオリックスから山本由伸が、投手としていきなり最高額となる12年総額3億2500万ドルで、ドジャースに加入した。世界のスター大谷と、日本No.1エース山本が同じチームに入るという夢のような展開に、既に世界中の野球ファンが開幕前から注目している。

 MLBアナリストの福島良一氏はドジャースを「超ド級ドリームチーム」と表現。大谷の他にも打者でベッツ、フリーマン、投手でカーショウという計4人のMVP経験者が所属する点に注目した。ただ、ロッテで捕手として活躍、侍ジャパンでは2006年のWBCで金メダルを獲得した里崎智也氏は、世界一から遠ざかっている点を指摘した。「ドジャースはフルタイムのワールドチャンピオンは1988年が最後。2020年の優勝も(レギュラーシーズンが)60試合の短縮バージョンだった」とし、毎年のように地区優勝は果たすものの、その後のポストシーズンで苦戦している「勝てそうで勝てないチーム」と表現した。

 ここで身を乗り出したのが福島氏だ。「そこで大谷翔平!」と大きな声でアピールすると「今度こそポストシーズンを勝ち抜く」と力説。あと1勝で涙を飲むような展開が続いたポストシーズンにおいて、大谷のバットがチームを救う未来を予想していた。
(ABEMA「FAN FUN MLB」)