昨年の有馬記念を制したドウデュース(栗東・友道康夫厩舎)。2月6日にノーザンファームしがらきから栗東へ帰厩してじっくりと乗り込んできた。今朝29日は次走予定のドバイターフ(3月30日・メイダン競馬場)へ向けた追い切りを行っている。  C…

 昨年の有馬記念を制したドウデュース(栗東・友道康夫厩舎)。2月6日にノーザンファームしがらきから栗東へ帰厩してじっくりと乗り込んできた。今朝29日は次走予定のドバイターフ(3月30日・メイダン競馬場)へ向けた追い切りを行っている。

 CWでサトノファントム、アドマイヤテラとの3頭併せ。馬場入りは3歳2頭が先を進み、それを追いかける形。前の2頭を追いかけるようなところがあるかなと思ったが、自分のリズムで走れば、難なく前との適当な距離を保つことができるといったような走り。

 向正面から3コーナーに入っていくところでもラップは速くならなかったので、行きたがるところを見せるかと思ったが、そんな様子は全くない。こんなにゆっくり落ち着いて走ることができるんだという感じで、コーナーを抜けてくる。

 最後の直線に向いたところで3頭が並びそうになったが、そこでサトノファントムは脱落。ラスト1F標識ではアドマイヤテラとドウデュースが併走したが、一杯に追われるアドマイヤテラに対して、ドウデュースは引っ張ったまま。同入ではあったが、どちらが優勢だったかは歴然としたゴール前となった。

 時計は6F86.8〜5F70.1〜4F53.9〜3F37.6〜2F23.1〜1F11.5秒。馬場入りから追い切り終了まで、力みのない走りが印象的。始動の追い切りとしては申し分ない内容となった。

(取材・文:井内利彰)