今年は4年に1度のうるう年。そこで今回は数少ない2月29日生まれの名馬を振り返りたい。  2月29日生まれでただ1頭、日本ダービーを制したのが64年生まれのアサデンコウだ。通算成績は9戦6勝。5連勝で挑んだ皐月賞は1番人気に支持され…

 今年は4年に1度のうるう年。そこで今回は数少ない2月29日生まれの名馬を振り返りたい。

 2月29日生まれでただ1頭、日本ダービーを制したのが64年生まれのアサデンコウだ。通算成績は9戦6勝。5連勝で挑んだ皐月賞は1番人気に支持されながら7着に敗退。しかし、日本ダービーでは5番人気の低評価を跳ね返して優勝。レース後に骨折が判明し、結果的にこのレースがラストランとなった。75年にマレーシアに寄贈され、国立ペナン牧場で種牡馬として供用されて、88年にこの世を去っている。

 もう1頭、2月29日生まれのクラシック勝ち馬が、76年生まれのホースメンテスコ。桜花賞は22頭立ての15番人気だったが、不良馬場を味方にまんまと逃げ切り。現在は調教師として活躍している佐々木晶三騎手に、唯一のGI級勝利を届けた。

 そして近年ではシャドウディーヴァが代表格となる。3歳時にフローラSで2着、4歳時に東京新聞杯と府中牝馬Sで2着。重賞では惜敗が続いたが、実に18回目の挑戦となった5歳時の府中牝馬Sでタイトル獲得となった。ちなみに現役のオープン馬は不在。現3勝クラスのフェルヴェンテとショウナンアレクサが稼ぎ頭となっている。

 今年も貴重な「2月29日生まれ」が続々と誕生することだろう。2027年に“0歳馬”たちがクラシックの舞台で活躍する日を心待ちにしたい。