ゲラは順調に階段を上がっている(C)産経新聞社 リーグ連覇の欠かせないピースとなるか。阪神の新助っ人ハビー・ゲラ(前レイズ・28)への評価が高まっている。 2月19日に行われたキャンプのフリー打撃に登板。来日初の対打者への投球となっ…

ゲラは順調に階段を上がっている(C)産経新聞社

 リーグ連覇の欠かせないピースとなるか。阪神の新助っ人ハビー・ゲラ(前レイズ・28)への評価が高まっている。

 2月19日に行われたキャンプのフリー打撃に登板。来日初の対打者への投球となったが、落ち着いた投げっぷりで最速157キロをマーク、高めに抜ける球もなく低めに集めるなど制球力の良さも目立った。

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 順調にキャンプメニューをこなしている右腕は勝利パターンの一角を占めることが期待されている。米国では最速164キロを計測した剛腕に加え、変化球の精度も良く、守備面においても元が遊撃手ということもあり、フィールディングは安定している。チームで行われた投内連係の練習時にはバント処理含め、問題なく行えており、一つ一つ順調にステップを上がっている。

 またチームの守護神争いといえば、湯浅京己が実戦登板の内容を受けて岡田彰布監督からゲキを飛ばされるなど、株が急落中。昨季60試合に登板して35セーブ、防御率1・77と安定した成績を示した左腕、岩崎優にも期待がかかるが、昨季の登板試合も含めて、近年は年間60試合ペースの登板が続いていることの〝勤続疲労〟も気になるところ。

 故障を防ぐためにも、なるべく投手陣の負担は分担させたいという考えを持つ指揮官がどう判断していくのかが注目となる。

 阪神、巨人など特に注目球団のストッパーは比較的プレッシャーを感じにくいとされる助っ人が向いているという声もある。近年の阪神でひときわ輝いた助っ人守護神といえば、ロベルト・スアレスがいる。ソフトバンクで3シーズンを過ごした後に移籍。2020年シーズン途中からクローザーを務め、特に21年は62登板し、42セーブ、防御率1・16とまさに圧巻の成績を残した。現在はサンディエゴ・パドレスに所属、引き続き活躍を見せている。

 マウンド上では笑顔を見せないなど、喜怒哀楽を出さないとされるプレースタイルも守護神向きとされるゆえん。今後の実戦登板の内容含め、引き続き注目を集める存在となりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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