手塚貴久調教師が小倉大賞典(4歳上・GIII・芝1800m)のアサマノイタズラ(牡6)とマイネルファンロン(牡9)で史上7人目となるJRA全10場重賞制覇を狙う。  手塚調教師はこれまでJRA重賞を37勝。競馬場別では中山で13勝、東京…

 手塚貴久調教師が小倉大賞典(4歳上・GIII・芝1800m)のアサマノイタズラ(牡6)とマイネルファンロン(牡9)で史上7人目となるJRA全10場重賞制覇を狙う。

 手塚調教師はこれまでJRA重賞を37勝。競馬場別では中山で13勝、東京と京都と阪神で5勝、新潟で4勝、福島で2勝、中京と札幌と函館で1勝を挙げている。しかしながら小倉は未勝利。そもそも小倉の重賞に参戦したこと自体がないのが驚きといえる。

 小倉大賞典には2頭出しで挑む。アサマノイタズラは21年のセントライト記念の覇者。その後は一度も馬券に絡めていないが、前走のディセンバーSは59kgを背負いながら0秒5差の7着。大きな衰えがないことを示した。愛弟子・嶋田純次騎手での重賞制覇となれば、手塚調教師にとっても大きな喜びとなるはずだ。

 マイネルファンロンは9歳の古豪。障害から平地に戻ってきての近2戦は7着、10着だが、着差はそれぞれ0秒5、0秒6なので、大きく負けているわけではない。荒れ芝得意のステイゴールド産駒。今の小倉は合うイメージなので、見せ場以上があっても驚けない。

 勝てば渡辺栄調教師、山内研二調教師、森秀行調教師、角居勝彦調教師、鮫島一歩調教師、中竹和也調教師に続き、史上7人目のJRA全10場重賞制覇となる。日本調教師会会長も務める名トレーナーの偉業達成を期待したい。