女子テニスのアッパー・オーストリア・レディース・リンツ(オーストリア/リンツ、室内ハード、WTA500)は31日、シングルス1回戦が行われ、前週の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)でグランドスラム初の4強入…

女子テニスのアッパー・オーストリア・レディース・リンツ(オーストリア/リンツ、室内ハード、WTA500)は31日、シングルス1回戦が行われ、前週の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)でグランドスラム初の4強入りを決めた世界ランク29位のD・ヤストレンスカ(ウクライナ)が同111位のE・アンドーワを7-6 (7-4), 3-6, 6-2のフルセットで破り、初戦突破を果たした。
>>【動画】46年ぶり快挙! 予選勝者ヤストレンスカが全豪OP4強入り決めた瞬間<<
23歳のヤストレンスカは前週行われた全豪オープンに予選から出場すると3試合を勝ち抜き本戦入り。すると第7シードのM・ボンドロウソワ(チェコ)や第18シードのV・アザレンカらを下し予選勝者として1978年以来46年ぶりに4強入りの快挙を達成した。
25日に行われた準決勝では第12シードのジャン・チンウェン(中国)に敗れ決勝進出を逃したものの翌週大会となったアッパー・オーストリア・レディース・リンツに出場。全豪オープン準決勝から中6日のハードスケジュールで1回戦に登場した。
この日の第1セット、第1・第2ゲームでブレークを奪い合うもその後は互いにサービスゲームをキープしタイブレークに突入。開始から4ポイントを連取したヤストレンスカがアンドレーワの反撃を凌ぎ2度目のセットポイントをものにし先行する。
続く第2セット、第1ゲームで先にブレークに成功したヤストレンスカだがサービスゲームが安定せず2度のブレークを許し、ゲームカウント2-4とされる。第7ゲームでブレークを返しイーブンとするも第8ゲームで3度目のブレークを奪われ1セットオールに追いつかれる。
迎えたファイナルセット、第3ゲームで先にブレークを許したヤストレンスカだったが、そこから反撃を開始。第4ゲームから一気に5ゲームを連取し、2時間28分の熱戦を制した。
女子テニス協会のWTAは公式サイトにヤストレンスカのコメントを掲載。時差ぼけとも闘う同選手はオンコートインタビューで「今、何時ですか?」と最初に話し「ここに来てから毎日、15時か16時くらいになると本当に眠たくなるの。オーストラリアからの適応がまだ続いているわ」と明かした。
試合については「第1セットはうまくいったわ。第2セットは疲れがたまって、もう寝ているような感じだった。第3セットは分からない。なるようになるさと思っていた。小さなことだけど勝てたことがすごくうれしい。体は(メルボルンでの)前の9試合からすでに回復している。適応している感じはあるわ。明日はもっと良くなると思う」と述べた。
勝利したヤストレンスカは2回戦で第3シードのD・ヴェキッチ(クロアチア)と対戦する。今大会の上位4シードは1回戦免除のためヴェキッチはこの試合が初戦となる。
同日には第2シードのE・アレクサンドロワ、第5シードのA・ポタポヴァ、世界ランク23位のK・シニアコバ(チェコ)らが2回戦に駒を進めた。