<大相撲一月場所>◇十三日目◇26日◇東京・両国国技館 前頭二枚目・翠富士(伊勢ヶ濱)が前頭十二枚目・妙義龍(境川)との一番で、発生割合が0.5%とも言われるレアな決まり手「巻き落とし」を決めて、館内から喝采を浴びた。【映像】2000回に1…

<大相撲一月場所>◇十三日目◇26日◇東京・両国国技館

 前頭二枚目・翠富士(伊勢ヶ濱)が前頭十二枚目・妙義龍(境川)との一番で、発生割合が0.5%とも言われるレアな決まり手「巻き落とし」を決めて、館内から喝采を浴びた。

【映像】2000回に1回しか出ない「巻き落とし」

 翠富士は身長174センチ、体重116キロと、大きな力士が揃う中ではひと回りもふた回りも小柄な力士。それでもスピード感抜群の取り口で相手を翻弄することも多く、得意技にしている肩透かしは、翠富士が先場所までの直近6場所で見せた決まり手の中でも21%を占めている。軽快な動きの中にも力強さを秘めており、押し出し16%、寄り切り16%と、正攻法でも十分に白星を得られるタイプだ。

 ベテラン妙義龍との一番は、立ち合いすぐに両差しになると、抱え込み、さらには両腕を極めようとする相手の動きを察知して、両方とも差し手を浅くして脇の下に手をあてがう「はず押し」に。これで妙義龍の上体を起こすと、右にややひねりながら左のはずをぐいと押したことで、ゴロリと転がすことに成功した。

 中継を見ていたファンからは「はず投げ?」というコメントも見られたほど珍しい決め方になったが、館内アナウンスで伝えられたのは「巻き落とし」。日本相撲協会のホームページでは「相手の出る反動を利用してまわしを取らず差し手で相手の体を抱え、巻き込むようにして横にひねり倒す」と説明されている。突き落としに似た技だが、下手から巻き込んでいるかどうかで、決まり手が変わるという。

 なお同ホームページでは、決まり手ランキング45位で割合は0.05%、つまり2000回に1回しか出ないレア技だと紹介されており、ファンからも「おお!すげ」「珍しい技」「これ普通にすげえなw」という感想が寄せられていた。
(ABEMA/大相撲チャンネルより)