卓球の日本一を決める「2024年全日本卓球選手権大会」が、22日から28日まで東京体育館にて行われる。今大会は日本卓球協会が定めるパリ五輪選考対象の最後の大会となることもあり注目を集める。 ◆全日本卓球選手権2024 日程・放送予定・ライブ…

卓球の日本一を決める「2024年全日本卓球選手権大会」が、22日から28日まで東京体育館にて行われる。今大会は日本卓球協会が定めるパリ五輪選考対象の最後の大会となることもあり注目を集める。

◆全日本卓球選手権2024 日程・放送予定・ライブ配信 注目選手、パリ五輪選考ポイント

■昨年は女子史上4人目の三冠

昨年の同大会でシングルス、ダブルス、混合ダブルスを制し、女子史上4人目となる三冠を獲得した早田ひな。2023年は各大会で好成績を収め、世界ランキングでも日本最高の5位(2024年1月16日現在)。シングルス出場となる今回も優勝候補筆頭であるのは間違いない。

今大会は平野美宇と伊藤美誠による、パリ五輪選考ランキング2位をかけた戦いに注目が集まっている。そんななか各大会で上位に名を連ね、首位を独走してきた早田は現時点で790.5ポイントを稼ぐ。2位の平野(486点)に304.5ポイント差をつける圧倒ぶりで、およそ2年にわたって繰り広げられた選考レースを逃げ切ろうとしている。

選考対象大会ではあるものの、早田にとって今回の位置づけは自身の現在地を知る試金石。19日に日本卓球協会は来月の5日にパリ五輪の代表候補男女各3人を発表するが、男子の張本智和、戸上隼輔とともに選出は確実。2月16日からは韓国・釜山で「世界卓球2024団体戦」も控えるなか、中国勢を筆頭とした世界トップと戦う上で、この大会でどのようなステップを踏めるかは興味深い。

早田は今年に入り行われた「WTTスターコンテンダードーハ」では、準々決勝で戦ったパリ五輪の金メダル候補、孫穎莎相手に敗れたもののフルゲームの激闘を演じ、互角の打ち合いを見せた。世界卓球やアジア競技大会でのメダル獲得など、圧巻の活躍を見せた2023年からの流れにも乗りながら、確かな力をつけた早田が全日本選手権の舞台でエースの力を証明したい。

パリ五輪選考に向けた最終局面を迎えていることもあり、例年以上に注目を集める今回の全日本選手権。日本女子の絶対的な存在に進化を遂げた23歳サウスポーの活躍には期待が高まる。

◆全日本卓球選手権2024 日程・放送予定・ライブ配信 注目選手、パリ五輪選考ポイント

◆早田ひな、孫穎莎も評価した成長の跡「勝てて幸運だった」 世界女王が見せた振る舞いも注目「握手の際にラケットで……」

◆早田ひなは「孫穎莎を追い抜くかもしれない」 中国メディアが警戒 伊藤美誠、平野美宇との違いも分析「彼女は明らかに…」

(Y.Imoto/SPREAD編集部)