シーホース三河は1月17日(水)、敵地の名古屋市枇杷島スポーツセンターでファイティングイーグルス名古屋とナイトゲームを行った。リーグ後半戦の初戦はファイティングイーグルス名古屋との”愛知ダービー“。3Pシュートの精度が上がらな…

 シーホース三河は1月17日(水)、敵地の名古屋市枇杷島スポーツセンターでファイティングイーグルス名古屋とナイトゲームを行った。

リーグ後半戦の初戦はファイティングイーグルス名古屋との”愛知ダービー“。3Pシュートの精度が上がらない中、ゾーンディフェンスで辛抱強く対応し、後半立ち上がりに一気に抜け出す。ホームのような“大青援”の後押しを受け、13点差で粘り勝ちした。

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―試合結果―
2024年1月17日(水)
FE名古屋 ● 58 – 71 〇 三河
(三河通算成績 20勝9敗)

1Q FE名古屋 16–14 三河

FE名古屋に攻撃のリズムを狂わされるも、レイマンがディフェンスから立て直す

スターティング5は、#0オーガスト、#11久保田、#19西田、#43イ、#54ガードナー。

FE名古屋#15川嶋のドライブ、#3エヴァンスのフリースローで5-0と先行される。#54ガードナーのポストアップから返上するが、その後はFE名古屋の粘り強いディフェンスに苦戦して得点を伸ばすことができない。

FE名古屋#11ヘンリーに連続得点を決められるが、#19西田の素早いボールプッシュから#0オーガストがリバウンドで加点。さらに#11久保田のドライブに#0オーガストが絶妙のタイミングで飛び込んで反撃する。

FE名古屋#3エヴァンスの3Pシュートで12-6とリードを広げられるが、#10レイマンの目の覚めるようなブロックショットから#11久保田がファストブレイクで得点。残り2分にも#10レイマンがスティールから豪快なダンクを叩き込んで、ディフェンスから流れを手繰り寄せる。

ゾーンディフェンスで24秒バイオレーションを誘発し、#18角野のドライブから#0オーガストがファウルを受けながらシュートをねじ込む。フリースローは外れたものの、リバウンドから#0オーガストが決めて14-14の同点に追いつく。終了間際にFE名古屋#11ヘンリーのドライブでこじ開けられ、2点ビハインドで1Qを終える。

2Q FE名古屋 26–33 三河 (FE名古屋 10–19 三河)

開始早々逆転に成功、ゾーンディフェンスで10失点に抑える

スタートは、#0オーガスト、#1中村、#10レイマン、#18角野、#27石井。

#0オーガストのダンクで同点に追いつく。FE名古屋も#22ジョーンズの得点で対抗するが、#18角野が絶妙なパスで#1中村、#10レイマンの得点をお膳立てして、開始2分半に18-20と逆転に成功する。

ゾーンディフェンスでFE名古屋のオフェンスを停滞させると、スティールから#1中村が素早くボールプッシュし#0オーガストがリバウンドで加点して18-22とリードを広げる。

FE名古屋はタイムアウトを取るも、#3柏木、#27石井がフロントコートからプレッシャーを掛けてボールを奪い、#54ガードナーがパワーで押し込んで流れを渡さない。 オフィシャルタイムアウト明けは、両チームともに得点を決め切ることができず重い時間が続く。

残り2分半にFE名古屋#8佐土原の3Pシュートで1点差に迫られるが、すぐに#43イが3Pシュートで返上。FE名古屋#21笹山に3Pシュートを決め返えされるが、#19西田との2メンゲームから#54ガードナーが決め切り、#43イが鋭いアタックで切り込んでフリースローを獲得。さらに#10レイマンのリバウンドでリードを7点に広げて後半へ。

3Q FE名古屋 45–54 三河 (FE名古屋 19–21 三河)

立ち上がりの7-0のランで一気に主導権を握る

スタートは、#0オーガスト、#11久保田、#19西田、#43イ、#54ガードナー。

開始早々、#54ガードナーの先制3Pシュートでリードを二桁に。#11久保田とのホットラインから#0オーガストがアリウープを決めて一気に主導権を握る。

FE名古屋はたまらずタイムアウトを取るが、ゾーンディフェンスで得点を与えず、#54ガードナーがパワーで押し込む。FE名古屋#11ヘンリーが個人技で打開を図るも、#54ガードナーがワンマン速攻を繰り出してさらに勢いを加速させる。

その後もチームでボールをシェアして#11久保田の3Pシュートでリードを15点に。FE名古屋は#10杉本の3Pシュートなどで反撃するが、#19西田が緩急をつけたドライブでバスケットカウントを獲得して三河ブースターの力強い“青援”に応える。

しかしその後はターンオーバーから立て続けに走られ、残り2分にFE名古屋#54オマラの得点で8点差まで詰められる。タイムアウトで修正を図るも、その直後もミスが続いて流れを変えられず、FE名古屋#10杉本のレイアップで6点差に。#54ガードナーの3Pシュートで踏みとどまり、9点リードで最終Qに入った。

4Q FE名古屋 58–71 三河 (FE名古屋 13–17 三河)

リバウンド、ディフェンスで粘って、13点差で快勝

スタートは、#0オーガスト、#1中村、#10レイマン、#18角野、#27石井。

#1中村、#0オーガストがオフェンスリバウンドで粘って先制点を奪う。FE名古屋#54オマラの連続得点で点差を7点に詰められるが、#10レイマンがドライブからフリースローを得て9点差に戻す。

守り合いの展開の中、エンドスローインの場面でタイムアウトを取ってセットオフェンスを確認。#0オーガストがリング下で合わせて確実に得点につなげる。

9点リードで迎えたオフィシャルタイムアウト明け、#54オマラを強調するFE名古屋に対しペイントを固めて得点を許さず、#11久保田が1on1から3Pシュートを突き刺す。さらに残り1分22分に#54ガードナーのフェイダウェイで16点のリードを作る。

残り20秒には#24卜部がフリースローでB1初得点をマークし、最終スコア58-71で“愛知ダービー“に勝利した。

シーホース三河 ヘッドコーチ ライアン・リッチマン  試合後コメント

正直全体を通して、自分たちのやるべきオフェンスができていたとは言えないと思います。

ただその中でも、ディフェンスからしっかりと勝つ手段を選手たちは見つけてくれましたし、3Qの初めに出た5人が苦しい中でオフェンスのリズムを作ってくれて、12-4のランとなったことがゲームを変えたと思っているので、特にその5人には感謝しています。

あとは先ほども申し上げたようにディフェンスでファウルをしないで、勝つ手段を見つけるというところが機能した。ターンオーバーを減らすこと、ゾーンが効いたことが勝因の一つ一つでしたね。

自分たちが練習してきたことの遂行レベルを高く持ったことが勝ちに繋がったと思いますし、それをやり切ってくれた選手を誇りに思います。

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