今週の日曜日は、中山競馬場で京成杯(GIII・芝2000m)が行われます。  過去10年では、前走GI組が10頭出走して2勝3着1回とさすがの存在感を示しています(今年は不在)。ところが、前走GII・GIII組は[0-2-1-28]と不…

 今週の日曜日は、中山競馬場で京成杯(GIII・芝2000m)が行われます。

 過去10年では、前走GI組が10頭出走して2勝3着1回とさすがの存在感を示しています(今年は不在)。ところが、前走GII・GIII組は[0-2-1-28]と不振傾向。とくに18年以降の近6年では、13頭が出走して1頭も馬券に絡めずに終わっています。

 一方、最多の4勝を挙げ、8頭が3着以内好走を果たしているのが新馬戦組です。複勝率も42.1%の高率でした。つまり、経験値よりも素質を重視すべきレース、とも考えてみたいところです。

 ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。

【条件】
前走未勝利戦出走の父サンデーサイレンス系(ただし、レース間隔中9週以上馬は除く)
[0-0-0-10]複勝率0%
該当馬:アスクナイスショー、ハヤテノフクノスケ

 過去10年で未勝利戦組は[0-4-2-24]と未勝利に終わっている。6頭が馬券になっていて決して侮れはしないものの、父サンデーサイレンス系に限れば苦戦必至だ。仕上がりが比較的早い系統だけに、すんなり勝ち上がれなかった馬には能力的な疑問符がつくのかもしれない。レース間隔を中9週以上とってここに備えていた馬を除くと、評価を少し割り引いてみたい。

※特に言及のない限り、データは過去10年間を対象にしている。

 上位人気が予想されるハヤテノフクノスケが消去データに該当しました。

 前走の未勝利戦は、4角先頭から上がり1位の脚を使って5馬身差の強い勝ち方でした。また母父はロベルト系ですが、先週に13レースが行われた中山芝では父が4勝3着2回、母父も3頭が馬券になっており、血統的にも魅力的な存在です。しかも青森県産馬ということで、過去傾向が当てはまらない可能性もありますが、人気ならば少し疑ってみるべきでしょう。

 重賞レースの参考として、是非お役立てください。