「チーム一つになって次、絶対勝って優勝したい(青森山田/GK鈴木将永)」

6日、第102回全国高校サッカー選手権大会・準決勝が東京・国立競技場で行われ(12:05KO/第1試合)青森山田が1-1でPK戦を制し、市立船橋に勝利。8日に行われる決勝へと駒を進めた。

第一試合は国立に訪れた観衆28926人が見守るなか行われ、青森山田はメンタル・フィジカル共に現代サッカーにおける名門校の意地をみせつける。前半早々、先制したのは青森山田。安定した攻守を起点に市船ペースを封じ込め、試合の主導権を握った。青森山田ペースで前半を終えたが、後半は市船が粘り強い守備とメンバーチェンジで徐々に青森山田のペースを崩していく。久保原のゴールで同点に持ち込み、波に乗った市船は球際で負けない攻撃的なプレーを盛り込みつつ、果敢にゴールを狙う展開に。

しかし、青森山田はこの局面さえも冷静に切り替える。大幅なメンバーチェンジから後半で巻き返しを狙うも、試合はPK戦にもつれ込んでしまう。国立のピッチが静寂と緊張感で包まれたPK戦では、青森山田・守護神の鈴木将永が一本目からファンセーブで躍動し脅威を与える。その後も、市船の守護神ニコラスがファインセーブをお返しし、一気に市船ペースへもつれ込んだが、青森山田の最後を託されたエース・米谷が冷静にPKを決め、決勝進出をもぎ取った。

大会屈指のストライカー(一回戦でハットトリックを決めた)市立船橋高校サッカー部・背番号10番・FW郡司璃来(ぐんじ・りく)は、青森山田のディフェンスに苦しみ、プレーを阻まれる場面で苦戦を強いられた。清水エスパルスへの加入が内定している郡司は、高校サッカーのピッチ内外で脚光を浴びる存在だったものの、国立のピッチではらしさが出なかった悔しい結果に。

第102回全国高校サッカー選手権大会は28日に開幕し、年末年始も関東近郊のスタジアムで熱戦が繰り広げられた。高校サッカーの日本一を目指し、国立で繰り広げられる準決勝・第二試合も見逃せない。選手権・決勝の大舞台は、8日(月祝)、きょう6日と同じスタジアム〜サッカーの聖地・国立競技場だ。高校サッカー部における日本一をかけた大一番は僅か中一日で、運命の一戦が幕開けする。

文/スポーツブル編集部

撮影/スタジオアウパ

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第102回全国高校サッカー選手権・準決勝

市立船橋 1−1 青森山田

 

得点者

小泉(青森山田)久保原(市立船橋)

 

PK 4−2

青森山田 ⭕️⭕️⭕️❌⭕️

市立船橋 ❌⭕️⭕️❌ -

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第102回全国高校サッカー選手権

準決勝〜 2024年1月6日(土) 12:05KO(第1試合)14:20KO(第2試合)

決勝〜 2024年1月8日(月祝) 14:05KO

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