2023年盛り上がりを見せたのが卓球のパリ五輪選考争い。そのなかで、群雄割拠の実力者が揃う女子は上位陣が世界レベルでしのぎを削り、激闘を繰り広げた。

◆【動画/プレーバック】平野美宇、世界女王相手に見せた衝撃の2023年名勝負 孫穎莎をフルゲームで下した激闘

■伊藤とのパリ行きかけたデッドヒート

選考レースで3位の伊藤美誠と壮絶なデッドヒートを繰り広げたのが平野美宇。自身初シングルスでの五輪出場を狙う23歳が、パリ行きをかけた戦いで上位に顔を出す。

そんな平野の2023年ハイライトは7月2日に行われた「WTTコンテンダーザグレブ」の決勝。世界ランク1位で絶対女王に君臨する孫頴莎相手に繰り広げた激闘である。

平野は緩急織り交ぜたバックハンドや、巻き込みサーブ、機を見て放つフォアハンドなどで孫頴莎相手に互角のラリー戦を展開。2-3でゲームカウント優位に立たれ、第6ゲームもデュースを迎えたが14-12で取りかえし最終ゲームへ。

3-3で迎えた第7ゲームでも勢いに乗ったまま孫頴莎の攻めに対抗し、6-11で奪取。国際試合では、2019年「スウェーデンオープン」での伊藤以来となる世界女王撃破となった。

10代から進化を遂げた“シン・ハリケーン”として、孫頴莎撃破を成し遂げた平野。来年の全日本選手権ではパリ五輪行きをかけた大勝負に挑む。

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(Y.Imoto/SPREAD編集部)