今週の木曜日は、中山競馬場でホープフルステークス(GI)が行われます。  今年のホープフルSは直前にサンライズアースが回避し17頭立てとなっていますが、この17頭中2勝馬は僅かに6頭。そのほかの11頭は全て1勝馬となっています。過去に対…

 今週の木曜日は、中山競馬場でホープフルステークス(GI)が行われます。

 今年のホープフルSは直前にサンライズアースが回避し17頭立てとなっていますが、この17頭中2勝馬は僅かに6頭。そのほかの11頭は全て1勝馬となっています。過去に対戦経験のある馬たちの出走が少ないため、能力比較が極めて困難な一戦となっています。

 昨年は三連単246万馬券と大荒れとなったホープフルSですが、今年も一筋縄ではいかない気配が漂います。昨年同様に今年も大波乱になっても不思議ではありません。

 そんな今年のホープフルSですが、上位人気が予想されるのは前走京都2歳S(GIII)を制したシンエンペラー、前走サウジアラビアRC(GIII)を勝利したゴンバデカーブース、今年のJRAで開催されたGIで複勝率70%と驚異的な数字を残すルメール騎手騎乗のレガレイラなどです。

 ほかにもデビューから2戦2勝と負け知らずのヴェロキラプトル、JRA・GI完全制覇の偉業が懸かる武豊騎手騎乗のセンチュリボンド、今回と同じ中山芝2000mの未勝利戦を勝ち上がったウインマクシマム、東京スポーツ杯2歳S(GII)4着のショウナンラプンタも出走を予定しています。

 はたしてAIはどういった結論に至ったのか。早速ですが、AIに弾き出された注目馬をご紹介します。

◆頼れる鞍上を味方にビッグタイトルを掴む

 今週ホープフルSでAIが本命に抜擢したのは、上位人気が予想されるシンエンペラーでした。

 週初の本命候補にも挙がっていた本馬ですが、最終追い切りや枠順発表後もその評価に変化はなく、AIも太鼓判を押しているようです。

 シンエンペラーは父Siyouni、母父Galileo、兄に凱旋門賞(G1)勝ち馬のソットサスがいるフランス産馬です。血統を見るとサンデーサイレンス系やキングカメハメハ系など、日本の主流種牡馬は入っていません。それでも前走の京都2歳S(GIII)を鮮やかに差し切ったのは、本馬に優れた能力があるからこそと言えるのではないでしょうか。

 今回の舞台となる中山は開催が進んだ事でタフな馬場が想定されますので、ヨーロッパ血統の本馬には向いているでしょうし、前走以上のパフォーマンスにも期待できるはずです。

 さらに心強いのは今回の鞍上B.ムルザバエフ騎手でしょう。B.ムルザバエフ騎手は中山の芝で好成績を残しており、これまでに12鞍に騎乗し4勝2着1回3着1回。複勝率50%、単勝回収率938%、複勝回収率218%と素晴らしい成績を残しています。

 昨年のホープフルSでは、14番人気のドゥラエレーデで制していますし、今回もその手腕でシンエンペラーをGI馬に導いてくれるはずです。