「ノジマTリーグ 2023-2024シーズン」は23日、各地で5試合が行われる。中盤戦に差し掛かるTリーグで優勝争いを展開するのが、木下アビエル神奈川、琉球アスティーダの両軍である。

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■石川佳純に代わる新主将

KA神奈川は昨季プレーオフを制した勢いそのままに今季もリーグをけん引。10日終了時点で日本生命レッドエルフ(勝ち点32)を上回り、勝ち点34で首位につけている。

昨季までの主将、石川佳純が引退したチームを支えてきたのが新たにキャプテンを受け継いだ平野美宇。選考ランキング2位で来年のパリ五輪行きも視野に入るなか、新たなチームの顔としての働きを見せている。

平野はここまでTリーグ9試合に出場し8勝1敗。シングルスの勝利数はリーグ2位につけ、勝率(.889)とゲーム平均失点数(7.229)はトップ。サービスエース(51)、サーブ時ポイント獲得率(.583)でも3位につけるなど、各部門で上位に名を連ね、日本生命との優勝争いが予想される今後も中心としての働きが求められる。

■KM東京との激しい首位争い

男子は琉球が木下マイスター東京と激しい首位争いを展開。9日終了時点で勝ち点32を積み上げトップに立つ琉球だが、2位のKM東京(勝ち点31)との差はわずか1。今後もこの2チーム中心に優勝争いが展開されるだろう。

そんな琉球を支えるのは張本智和。日本男子のエースは今季Tリーグで12試合に出場し11勝1敗、勝利数は世界ランキング6位の林昀儒(KM東京)を上回り首位に立つ。

さらに張本は、勝率(.917)、サーブ時ポイント獲得率(.604)、ビクトリーマッチ出場数(4)、ゲーム平均失点数(6.833)でもトップに顔を出し、圧巻のスタッツでチームをけん引。琉球、KM東京による優勝争いのなか、張本がカギを握る存在なのは間違いない。

経験を重ねた平野が23歳、張本が20歳を迎え、ともに卓球界を背負う存在になった。Tリーグで見せる両者の活躍には引き続き期待がかかる。

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(Y.Imoto/SPREAD編集部)