前走ジャパンカップでは本来の差す形でのレースで4着と健闘したドウデュース(栗東・友道康夫厩舎)。9月に栗東へ帰厩した段階から「順調なら秋は3戦」と明言していたように、次走は有馬記念(12月24日・中山芝2500m)への出走を予定している…

 前走ジャパンカップでは本来の差す形でのレースで4着と健闘したドウデュース(栗東・友道康夫厩舎)。9月に栗東へ帰厩した段階から「順調なら秋は3戦」と明言していたように、次走は有馬記念(12月24日・中山芝2500m)への出走を予定している。

 今朝13日は武豊騎手が跨っての1週前追い切り。怪我による負傷、乗り替わりもあって、武騎手が追い切りに跨るのは、天皇賞(秋)の1週前追い切り以来。あの時と同じようにCWで3頭併せの一番後ろからというポジションで追い切られている。

 藤岡康太騎手が騎乗するミスフィガロが先頭、岩田望来騎手が騎乗するハーパーが2番手。向正面、6F標識を過ぎたところで先頭、藤岡騎手が少し速くなると思ったのか、少し手綱を絞りながら進めて、前半3Fは速くなりすぎないラップを踏んで、後ろから追いかけるドウデュースも折り合い抜群。今思えば、天皇賞(秋)の1週前追い切りは同じ場所で今回よりも速いラップなのに、行きたがるところを見せていた。

 最後の直線に向いたところで3頭の間隔は1馬身ちょっとずつだったが、ドウデュースがハーパーに追いつきそうになって、2頭が先頭に並んでいく。ラスト1F標識手前で3頭が並ぶような感じになると、あとはドウデュースが楽々と抜けてきて最先着。

 時計は6F82.8〜5F67.5〜4F52.0〜3F35.7〜2F22.0〜1F11.0秒。全体の数字は前々走、前走の1週前追い切りよりも遅くなっているが、これは予定通り。むしろ、道中の走りは今回が一番リラックスした走りになっていて、秋3戦目にして一番とも思える状態。そして、レースでも武豊騎手が跨るということで、期待せずにはいられない。

(取材・文:井内利彰)