東のベテラン・北村宏司騎手が、阪神ジュベナイルフィリーズ(2歳牝・GI・芝1600m)のアスコリピチェーノ(牝2、美浦・黒岩陽一厩舎)で8年ぶりのJRA・GI制覇を狙う。  北村宏司騎手は99年デビューの43歳。JRA通算で重賞36勝を…

 東のベテラン・北村宏司騎手が、阪神ジュベナイルフィリーズ(2歳牝・GI・芝1600m)のアスコリピチェーノ(牝2、美浦・黒岩陽一厩舎)で8年ぶりのJRA・GI制覇を狙う。

 北村宏司騎手は99年デビューの43歳。JRA通算で重賞36勝を含む1450勝を挙げている。GIは06年ヴィクトリアマイルのダンスインザムード、14年天皇賞(秋)のスピルバーグ、15年菊花賞のキタサンブラックの3勝。怪我で成績が落ち込んだ時期もあったが、今夏には新潟2歳Sで5年ぶりのJRA重賞制覇を果たすと、翌週の新潟記念も勝利。若手に負けない存在感を発揮した。

 阪神JFのパートナーはアスコリピチェーノだ。6月東京の新馬(芝1400m)はC.ルメール騎手とのコンビで鮮やかな差し切り。一転、北村宏司騎手に乗り替わった新潟2歳Sでは、中団前から渋太く脚を使って追い比べを制し、無傷の重賞ウイナーとなった。やや相手に恵まれた印象は否めないが、底を見せていないのは大きな魅力だ。

 アスコリピチェーノは先月17日から栗東で調整されているが、北村宏司騎手も1週前追い切りに駆け付ける力の入れよう。8年ぶりのJRA・GI制覇でベテランここにありを見せつけてほしい。