12月10日に阪神競馬場で行われる第75回阪神ジュベナイルF(GI、芝1600m)のデータを紹介する。 今年は、鋭い瞬発力を見せてアルテミスSを2着したサフィラ、東京マイルを2戦しているボンドガール、京王杯2歳Sをレコード勝利したコラソンビ…

12月10日に阪神競馬場で行われる第75回阪神ジュベナイルF(GI、芝1600m)のデータを紹介する。

今年は、鋭い瞬発力を見せてアルテミスSを2着したサフィラ、東京マイルを2戦しているボンドガール、京王杯2歳Sをレコード勝利したコラソンビートや新潟2歳Sを制したアスコリピチェーノらが2歳女王の座を目指す。

ここでは過去10年のデータから予想のヒントになる「脚質傾向」を分析していく。

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■王道コースで差し馬優勢

過去10年、逃げ【1.0.0.9】、先行【3.1.1.36】、差し【5.6.8.53】、追込【1.2.1.50】で、逃げて勝ったのはのちに桜花賞、NHKマイルCで2着を果たす2019年のレシステンシアに限定されている。差し馬は最多5勝を挙げ、馬券内率もトップ。上がり順位別成績を見ても、上がり3位以内が【8.5.6.13】勝率25.0%、複勝率59.4%をマークする。昨年こそ上がり3Fが35秒台でレシステンシアが逃げ切った年と同様に消耗戦となったが、基本的には速い上がりで決め手のある馬が好走しやすい。

また、阪神1600mは外回りコースで決め手とスピードが求められ、小細工が効かない王道コース。前走が東京か中山の1600~1800m戦において、上がり3位以内の末脚を使った馬は【4.6.4.19】複勝率42.4%を記録。決め手が求められる東京コースまたは急坂を登り切る底力を求められる中山コースで、しっかり終いの脚を使えた馬は、阪神1600mの外回りコースに適性があると見ていいだろう。

これらの傾向を踏まえると、紅一点でサウジアラビアRCを2着したボンドガール、瞬発力勝負となったアルテミスSで好位から差し脚を伸ばしたサフィラといった実績上位以外にも、東京・中山1600mどちらも上がり最速で勝利実績のあるキャットファイトは妙味含めておもしろそうな1頭。ほか赤松賞を押し切ったステレンボッシュ、サフラン賞勝ち馬のスプリングノヴァも今回の舞台適性は高そうだ。

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文●SPREAD編集部