スペンスJr.との打ち合いを制し、4団体統一をやってのけたクロフォード。直後の“騒動”には率直な意見をぶつけている。(C)Getty Images まさかの決定に“最強戦士”は苛立ちを隠そうとはしなかった。 現地時間11月15日、米…

スペンスJr.との打ち合いを制し、4団体統一をやってのけたクロフォード。直後の“騒動”には率直な意見をぶつけている。(C)Getty Images

 まさかの決定に“最強戦士”は苛立ちを隠そうとはしなかった。

 現地時間11月15日、米ボクシング専門YouTubeチャンネル『Fight Hype』の取材に応じた世界ウェルター級4団体統一王者テレンス・クロフォード(米国)は、今月9日に国際ボクシング連盟(IBF)からタイトルを剥奪された一件について「IBFはクソだ」と正直な胸の内を語った。

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 WBO同級王者だったクロフォードは、今年7月に3団体統一王者のエロール・スペンスJr.(米国)に9回TKO勝ち。史上初となる2階級での4団体統一を達成。36歳にして世界的な偉業をやってのけた。

 しかし、スペンスJr.(米国)とは即座の再戦条項を交わしていたため、IBF暫定王者ジャロン・エニス(米国)との防衛戦実施義務を果たせず。これにより同団体から王座剥奪の処分が下された。

 快挙達成直後に下った前代未聞の決定にクロフォードは「IBFはクソだ。それが俺の言いたいことだね」と吐露。そして、フラストレーションを包み隠さずにぶちまけた。

「あの組織はどうかしているよ。もうIBFなんてどうでもいい。俺がタイトルを獲ってから2か月半で、次に何が起こるかわからないのに剥奪した。もう彼らに怒る気すらしない。俺は必要なものを手に入れたからね。それは4団体の統一と歴史だ」

 もっとも、クロフォードはタイトル剥奪に「そこまで不満はない」と語っている。

「だってそうだろ? 俺はスペンスとの試合で4団体統一することを目標にリングに上がったんだ。そして、それを達成した。もうウェルター級で失うものは何もない。勝ったんだ」

 再戦に関しては「今は宙に浮いている状態」としながらも、「スペンスとは戦う。それは決まっている」とも明かしたクロフォード。WBC&WBO世界スーパーバンタム級2団体統一王者・井上尚弥(大橋)とも、パウンド・フォー・パウンド上位を争っていた猛者の動向は、引き続き注目だ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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