<大相撲十一月場所>◇三日目◇14日◇福岡・福岡国際センター 序ノ口筆頭・宇瑠寅(式秀)が序二段百枚目・若清(西岩)が寄り切りで下して2連勝、館内から喝采を受けた。身長165センチ・体重60キロと、一般男性よりも34歳の小柄な力士が、20歳…

<大相撲十一月場所>◇三日目◇14日◇福岡・福岡国際センター

 序ノ口筆頭・宇瑠寅(式秀)が序二段百枚目・若清(西岩)が寄り切りで下して2連勝、館内から喝采を受けた。身長165センチ・体重60キロと、一般男性よりも34歳の小柄な力士が、20歳と育ち盛りのピチピチな若手に技と執念で勝利した様子に、胸を打たれたファンも多かったようだ。

【映像】がっしりと絡みつく宇瑠寅

 ベテラン宇瑠寅は、178.5センチ・体重94.5キロと、これからまだまだ体が大きくなりそうな若清を相手に経験と執念、技を全て出し尽くして向かっていった。立ち合いでは相手より低く鋭く頭からぶつかると、伸び上がった相手の隙を見逃さず両手で前褌を引いた後、右下手を深く差し、さらに両差し。ここから右足を相手の左足に絡めるなど、とにかく下から絡みつくように寄り、若手力士を圧倒した。

 34歳ともなれば、相撲界を去る者も多い年齢。さらに体格でもはるかに劣る顔合わせだったが、懸命な取り口での勝利に、館内からは大拍手。中継していたABEMAのコメント欄でも「優勝したら泣くわ」「すげっ!」「よく頑張った」と絶賛されていた。
(ABEMA/大相撲チャンネルより)