男子テニスの最終戦Nitto ATPファイナルズ(イタリア/トリノ、室内ハード)は大会初日の12日、シングルスグリーングループの第1戦が行われ、第4シードのJ・シナー(イタリア)が第6シードのS・チチパス(ギリシャ)を6-4, 6-4のス…

男子テニスの最終戦Nitto ATPファイナルズ(イタリア/トリノ、室内ハード)は大会初日の12日、シングルスグリーングループの第1戦が行われ、第4シードのJ・シナー(イタリア)が第6シードのS・チチパス(ギリシャ)を6-4, 6-4のストレートで破り、初戦白星を飾った。
>>ジョコ、アルカラスら最終戦の組合せ<<
Nitto ATPファイナルズはシーズンの獲得ポイント上位8選手のみが出場できる大会で、1970年に東京で前身となるペプシ・グランプリ・マスターズ(東京体育館)が開催。以降は世界中で毎年持ち回りで開催されていたが、2009年から2020年まではロンドンのO2アリーナで、2021年以降はトリノのパラ・アルピツアーで熱戦が繰り広げられている。
8選手が4人ずつ2グループに分かれてラウンドロビン方式で争われる同大会。勝ち上がりによってはラウンドロビンで1度敗れた選手も優勝の可能性もあるほか、ラウンドロビンで戦ったカードが決勝で対戦することもあり、普段のツアー大会とは異なったレギュレーションとなる。
2021年大会は補欠として現地入りし、1戦目の終了後に本戦に棄権した選手が出たため2戦目、3戦目と出場を果たしたシナーだが、自力での本戦出場は今回が初。イタリアのファンから大きな歓声を受けて大会の1試合目に登場した。
この試合、シナーは9本のサービスエースを決めるなどファーストサービスが入ったときに89パーセントの高い確率でポイントを獲得。右ひじに不安があり、練習を2日連続で早めに切り上げたチチパスに対し1度もブレークチャンスを与えないプレーを見せた。
リターンゲームでは6本のエースを決められながらも5度のブレークチャンスを創出し2度のブレークに成功。1時間25分で快勝し、初戦を白星で飾った。
試合後の会見でシナーは「コートに立つのが楽しみだったし、ファイナルの幕開けは本当に特別なものだよ。とてもタフな試合になることはわかっていたけど、うまく対応できたと思う。アグレッシブでいようと努めたし、パフォーマンスにはとても満足している。勝利でスタートできてうれしいし、この強さを続けていけたらと思う。特別な1週間だね」とコメントした。
同日にはグリーングループのもう1試合も行われ、大会7度目の優勝を狙う第1シードのN・ジョコビッチ(セルビア)が第8シードのH・ルーネ(デンマーク)を7-6 (7-4), 6-7 (1-7), 6-3のフルセットで下し勝利している。
<Nitto ATPファイナルズの組合せ>
【グリーングループ】
N・ジョコビッチ:1勝0敗
J・シナー:1勝0敗
S・チチパス:0勝1敗
H・ルーネ:0勝1敗
【レッドグループ】
C・アルカラス(スペイン)
D・メドベージェフ
A・ルブレフ
A・ズベレフ(ドイツ)