キングカメハメハやエルコンドルパサー、キングズベストを通し、キングマンボ系は日本で大きく発展している。中でもキングカメハメハはロードカナロアにドゥラメンテ、ルーラーシップにホッコータルマエと、多くの後継種牡馬を送り出し、その勢力はディー…

 キングカメハメハやエルコンドルパサー、キングズベストを通し、キングマンボ系は日本で大きく発展している。中でもキングカメハメハはロードカナロアにドゥラメンテ、ルーラーシップにホッコータルマエと、多くの後継種牡馬を送り出し、その勢力はディープインパクト系以上といえるだろう。ただ、そんなキングマンボ系もエリザベス女王杯(3歳牝・GI・芝2200m)にはなぜか縁がない。これまでに延べ23頭が出走して、10年と11年のアパパネ、13年のアロマティコ、14年のディアデラマドレの3着が最高着順。JRAで行われている26のGIの中で、唯一連対経験がないレースとなっている。

 鬼門克服へ今年は4頭出しだ。エース格はロードカナロア産駒のブレイディヴェーグ(牝3、美浦・宮田敬介厩舎)。ここがGI初参戦となるが、前走のローズSは負けて強しの2着。引き続きC.ルメール騎手が手綱をとるのも心強い。ルーラーシップ産駒のビッグリボン(牝5、栗東・中内田充正厩舎)は前々走のマーメイドSで重賞初制覇。前走の京都大賞典は8着に終わったが、敗因は道悪と明白。良馬場が叶えば好勝負になっていい。さらには七夕賞2着の実績があるキングカメハメハ産駒のククナ(牝5、美浦・栗田徹厩舎)、大原Sを制して勢い十分のドゥラメンテ産駒のゴールドエクリプス(牝4、栗東・大久保龍志厩舎)も侮れない存在だ。

 本命から伏兵まで、個性豊かな4頭。キングマンボ系の初連対はもちろん、初制覇まで期待できそうだ。