今年のエリザベス女王杯(3歳上牝・GI・芝2200m)は特別登録が15頭に留まり、2年ぶりにフルゲート割れでの開催となる。  10年以降でフルゲート割れとなったのは12年、16年、18年、21年の4回。共通項を探すと、全ての年で3連単が…

 今年のエリザベス女王杯(3歳上牝・GI・芝2200m)は特別登録が15頭に留まり、2年ぶりにフルゲート割れでの開催となる。

 10年以降でフルゲート割れとなったのは12年、16年、18年、21年の4回。共通項を探すと、全ての年で3連単が5万円超えの波乱となっている。とりわけ21年は339万3960円の超万馬券だった。頭数が落ち着いたからとって、上位人気で堅いと考えるのは危険だ。

 また、12年はディープインパクト産駒が2&3着、16年はマンハッタンカフェ産駒がワンツー、そして21年はキズナ産駒がワンツー。同一種牡馬の産駒が揃って馬券圏内に食い込んでいるのは興味深い。「その理由は?」と問われると困ってしまうが、一つの傾向として注目に値する。

 今年のメンバーで、複数の産駒を送り出している種牡馬はモーリスの1頭のみで、ジェラルディーナ(牝5、栗東・斉藤崇史厩舎)とディヴィーナ(牝5、栗東・友道康夫厩舎)がエントリーしている。面白いのは2頭の母、ジェンティルドンナとヴィルシーナがライバル関係にあったこと。12年には桜花賞、オークス、ローズS、秋華賞と4回もワンツーを決めているのだ(全てジェンティルドンナが先着)。

 果たして娘同士もGIでワンツーを決めるのか。ややオカルトな馬券となってしまうかもしれないが、2頭の馬連&ワイドをオススメ馬券としたい。