秋晴れの穏やかな空が広がる埼玉・熊谷ラグビー場。この地で慶大は関東大学対抗戦(対抗戦)の第5節である明大との試合に臨…

 秋晴れの穏やかな空が広がる埼玉・熊谷ラグビー場。この地で慶大は関東大学対抗戦(対抗戦)の第5節である明大との試合に臨んだ。昨季は対抗戦で明大に3―54と大差をつけられ、今季こそは雪辱を果たしたかったが、試合開始早々から失点し、厳しい展開に。14ー47で試合を折り返した。しかし、後半は慶大優位な時間帯も多く、後半のスコアでは明大を上回った。最終スコアは40ー66と差をつけられたが、収穫も見られた一戦となった。

 前半開始早々から試合は動く。2分、4分と相手のBK陣に2本連続でノーホイッスルトライを許し、苦しい立ち上がりとなる。8分に相手のシンビンから数的有利になった慶大だったが、16分にもラインアウトモールから失点してしまう。それでも21分、BKでのライン攻撃でSO山田響が自陣でボールを受け取ると相手の背後のスペースにキックを選択。これが50:22となり、敵陣深くでマイボールラインアウトのチャンスを迎える。ラインアウトモールは相手に崩されたが、FWでの連続攻撃にこだわり、LOシュモックオライオンがグラウンディング。7点を取り返した。直後に再び2トライを献上し、追い上げムードに水を刺されたが、28分には敵陣10メートル付近でボールを持ったSO山田が得意のステップでディフェンスの隙をつく。そのままインゴールへと走り切り、キックも成功させ、14ー33となった。だが、明大の個々の強さと速いテンポのアタックに対応しきれず、再度2トライを献上。14ー47で試合を折り返した。


ステップで相手をかわすSO山田響

 後半、最初にチャンスを作ったのは慶大だった。4分に、敵陣でのラインアウトを起点に、敵陣深くまで侵入するが反則を犯し、トライを取りきれなかった。10分に得点を許すが、19分には敵陣22メートル付近でのラックから抜け出したSH橋本弾介が、サポートに入ったLOシュモックにつなぎ、そのままインゴールへ。また、直後の22分にも相手のキックパスを奪ったFB今野椋平が自陣中盤から左サイドを駆け抜けトライ。26ー54と点差を縮める。しかし本試合四度目の連続トライを献上。ペースが明大に移りかけた。それでも、35分にはLO中矢健太、42分にはNO・8冨永万作が意地のトライを挙げ、40ー66でノーサイド。前半の得点差を取り返すことはできず、明大に対抗戦では3年連続となる敗北を喫した。


インゴールへ飛び込むⅬOシュモックオライオン

 前半での得点差が大きく響いた本試合、後半のスコアだけで見れば26ー19と上回っていただけに悔いが残る。今季は前半に苦戦している試合が多いだけに、立ち上がりの修正が急務だ。また連続での被トライも多く、前半のように「受けに回らない」ことも肝心だろう。次節は、いよいよ早慶戦だ。今年は、早慶戦100戦目の節目の試合となり、国立競技場での実施となる。チームが今年の目標に掲げていると話す早慶戦で勝利を飾り、国立の地で13年ぶりの借りを返してみせる。いざ華の早慶戦へ。

 (記事 森田健介、写真 長野恵治)

コメント ※記者会見より抜粋

青貫浩之監督

――本日の試合の振り返りをお願いします

 本日の試合では、私共が今年の目標と掲げる「早慶戦」に向けて非常に大事な試合だと、部員と一丸となって臨みました。「今日の試合を100パーセント挑戦して良いものにできなければ次につながらない」という話をして臨んだ試合でした。前半は大差という結果となってしまい、前半2本取られた後に受けに回ってしまったことが一番大きい部分だと思っています。ハーフタイムに「今日のプランを徹底しきろう」という話をして臨み、後半少し改善されたことでスコア的にも明治さんを上回ることができたのは大きな収穫だと思っております。今日の試合は良い点悪い点含めて次の試合につながるように成長していきたいと思います。

――早慶戦まで2週間ほどですが、何を強化していきたいですか

 タックルです。

――ハーフタイムにプランの徹底というお話をされたと話されていましたが、具体的にどのような内容だったのでしょうか

 簡単に言うと、明治さんはフィジカルが強くFWやBKに関わらず前に前にゲインしてくるので、そうした相手に対して自分たちが引かずに前に出て止めることを一番のポイントとして話しました。前半少し流れを持っていかれてしまったのは自分たちの規律の問題でもありましたので、後半は改善していこうという話をしました。

――アタックの部分でうまくいきだしたのはどのような要因でしょうか

 先ほども申し上げましたゲインラインの部分かなと思います。ここでこだわれたことで、ブレイクダウンは全てのアタックとディフェンスの起点だと思いますので、ここを改善できたことが後半のアタックにつながったと思います。

PR岡広将

――本日の試合の振り返りをお願いします

 慶応として、この明治戦に向けて非常に気持ちをかけて臨んだつもりではありましたが、前半でやってはいけない大量得点を許してしまったことが準備不足だったなと思います。後半ではスコアを重ねることはできましたが、自分たちが何を大事にしたいのかをもう一度考え直して早稲田戦に向かっていければなと思います。

SO山田響

――本日の試合の振り返りをお願いします

 今日の試合はスコアを見ても分かるように、前半は受けに回ってしまい、後半は自分たちのプランを遂行することができたため得点を重ねることができ、得点を抑えることができたのだと思います。次戦は私たちが目標にしている早慶戦があるので、そこに向けては後半良い収穫があったと思うので、それを生かして勝利につなげていきたいです。

関東大学対抗戦
慶大スコア明大
前半後半得点前半後半
14264719
40合計66
【得点】▽トライ シュモック(2トライ)、山田、今野、中矢、冨永 ▽ゴール 山田(5G)
※得点者は慶大のみ記載
 
関東大学対抗戦Aグループ星取表
 帝京大明大早大慶大筑波大立大青学大成蹊大
帝京大11/19 14:00秩父宮〇36-215T4G1PG12/2 14:00秩父宮〇73-011T9G〇83-013T9G〇80-012T10G〇117-519T11G
明大11/19 14:00秩父宮12/3 14:00国立〇66-4010T8G〇40-216T5G〇97-715T11G〇87-713T11G〇93-1215T9G
早大●21-363T3G12/3 14:00国立11/23 14:00国立〇38-356T4G〇64-710T7G〇54-178T7G〇70-710T10G
慶大12/2 14:00秩父宮●40-666T5G11/23 14:00国立●18-213T1PG〇28-213T2G3PG〇31-204T4G1PG〇46-167T4G1PG
筑波大●0-73 ●21-403T3G●35-385G5T〇21-183T3G12/2 14:00熊谷11/19 14:00AGF〇73-711T9G
立大●0-83 ●7-971T1G●7-641T1G●21-283T3G12/2 14:00熊谷〇28-104T4G11/19 11:30AGF
青学大●0-80 ●7-871T1G●17-542T2G2PG●20-312T2G2PG11/19 14:00AGF●10-281T1G1PG12/2 11:30熊谷
成蹊大●5-1171T●12-932T1G●7-701T1G●16-462T2PG●7-731T1G11/19 11:30AGF12/2 11:30熊谷

※秩父宮は秩父宮ラグビー場、国立は国立競技場、熊谷は熊谷ラグビー場、敷島は群馬・アースケア敷島サッカー・ラグビー場、小田原は神奈川・小田原市城山陸上競技場、大和は神奈川・大和スポーツセンター競技場、駒沢は駒沢オリンピック公園陸上競技場、AGFはAGFフィールド。