ここに来て円安ドル高が加速している。9月には昨年10月以来となる1ドル150円台に突入。そこで他人事ながら気になるのは、海外競馬で日本馬が獲得する賞金が大幅アップするのではないかということだ。  ちょうど2年前、マルシュロレーヌがBCデ…

 ここに来て円安ドル高が加速している。9月には昨年10月以来となる1ドル150円台に突入。そこで他人事ながら気になるのは、海外競馬で日本馬が獲得する賞金が大幅アップするのではないかということだ。

 ちょうど2年前、マルシュロレーヌがBCディスタフ、ラヴズオンリーユーがBCフィリー&メアターフを制した21年11月6日、1米ドルは114.28円だった。両レースの1着賞金は104万ドルだったので、それぞれ約1億1885万円を獲得したこととなる。一方、当記事を執筆した11月1日現在の1米ドルは151.28円。もし、このレートで両レースを勝てば約1億5733万円を獲得できるので、両年の差は約3850万円。ほぼ家1軒分の差といえる。

 今年、日本馬が出走を予定しているBC各競走の1着賞金は、クラシック(ウシュバテソーロ、デルマソトガケ)が312万ドル、ターフ(シャフリヤール)が208万ドル、フィリー&メアターフ(ウインマリリン)とマイル(ウインカーネリアン、ソングライン)が104万ドル、フィリー&メアスプリント(メイケイエール)とターフスプリント(ジャスパークローネ)が52万ドルとなっている。一番賞金の高いクラシックであれば、2年前と今年の“賞金差”は約1億1000万円。秋華賞の1着賞金と匹敵する額だから凄い。

 ここまであれこれと皮算用してきたが、日本馬が負ければ無に帰してしまう。ウシュバテソーロを筆頭とする8頭には是非とも巨額の賞金を持ち帰ってきてほしい。