今年は北海道函館市で開催される全日本学生選手権(インカレ)。このチームで戦う最後の公式戦前に、全5回にわたる対談を行い…
今年は北海道函館市で開催される全日本学生選手権(インカレ)。このチームで戦う最後の公式戦前に、全5回にわたる対談を行いました。第1回は川村夏希副将(スポ4=東京・佼成学園女)、鶴田文乃(スポ3=山梨・日川) 、山本桃虹(スポ3=東京・佼成学園女) の上級生トリオです!
※この取材は、10月14日に行われたものです。
「3年間一緒にやってきてすごく頼りにしている」(川村)

対談中、笑顔の川村(左)と鶴田(中央)と山本
――簡単に自己紹介をお願いします
鶴田 スポーツ科学部3年の鶴田文乃です。
山本 同じく3年の山本桃虹です。
川村 スポーツ科学部4年の川村夏希です。よろしくお願いします。
――右隣の人の他己紹介をお願いします
山本 文乃はちょっと抜けていて、優しいです。
鶴田 去年も同じこと言ってる(笑)。夏希さんはすごくしっかりしていて、真面目になる時と一緒にふざけてくれる時と、ちゃんと切り替えができる先輩です。
川村 桃虹は後輩で、生意気でなめてますがそれも含めてかわいいです。競技中は、すごく頼りにしています。
――最近はまっていることや趣味、オフの日にしていることは何ですか
川村 オフの日はひたすら卒論をしています。はまっていることは、ずっとK-POPが好きなので動画を見たり、音楽を聴いたりしています。最近は、手紙を書くことにはまっていてレターセットやシールを買いに行っています。
――どなたに手紙を書かれるんですか
山本、鶴田 もらってないもらってない(笑)。
川村 親ともよく文通をしますし、誕生日の子にプレゼントと一緒に渡したりしています。
鶴田 オフはひたすら寝ます。カラオケで、みんなで楽しく歌うのが好きです。
山本 私もオフの日はカラオケに行っています。最近はもずくにはまっていて、酸味が体に良くて毎日食べています。
――お互いの第一印象を教えてください
川村 桃虹は、高校から一緒なんですが中学の頃からちょっと知っていたので、すごくハンドがうまい子だなと思っていました。一緒にやっていて、最初はすごく人見知りで。私、嫌われてるのかなと思うぐらいしゃべらない子だったのですが、仲良くなったらなめてくる子です。文乃は、大学に入ってから知ったのですが、最初からそんなしゃべったわけではなかったので、距離がある子なのかなと思っていました。壁があって、親しくならないとあまりしゃべらない子なのかなっていう印象でしたが、別にそんなこともなくしゃべってくれる子だったので、今はすごく仲良くしてもらっています。
鶴田 桃虹は、小学校の時から知ってはいたので、大学に入ってからも気まずいとかはなく、普通に接していました。学年全体がそうなんですが、似たもの同士が集まったなって思っています。夏希さんは最初めっちゃ怖くて、私たちに仕事とかもいろいろ教えてくれていたので、それが怖く感じる時もありました。今となっては当たり前のことを言ってたんだなと思います(笑)。
山本 夏希さんは、背が高くて、真面目な人だなと思ったのが第一印象です。文乃は小学校の頃から一緒に戦っていましたが、小学校の頃はあまりしゃべったことがなくて、おとなしい子だなと思っていました。
――3年間一緒に活動してきて、見えてきた新しい一面などがあれば教えてください
川村 大学3年間一緒にやってきて、3年生自体が先ほど文乃が言っていたとおり似たもの同士っていう感じなので、ハンドに対する姿勢とかもよく似ているなと感じることがありました。その姿勢に合わせつつ、長くやってきてお互いハンドでもっとこういう風にしたいとか見えてくる部分もあったので、第一印象の壁を越えて、ケガでいない子もいるのですが、3年間一緒にやってきてすごく頼りにしている、そういう存在になっていったと思います。
鶴田 夏希さんは最初から真面目なんだろうなって思っていましたし、最初からその印象は変わらなくて、ただ切り替えがすごくできる人なんだなと思いました。あと、周りに厳しいだけではなくて、自分にも厳しくてすごく尊敬できる部分がたくさんありました。桃虹は、ふざけているように見えてもちゃんと色々なことを考えているし、同期の中で一番周りのことを考えてくれる人だと思っています。
山本 夏希さんは、第一印象は真面目だったんですが、その印象は今も変わりません。話していく内に絡みやすい一面があって、ただ真面目なだけではなくて、メリハリがあって、思ったことは結構ストレートに伝えてくれるので思いやりのある方だなっていうのは高校の時から思っていて今も変わらないです。文乃はおとなしいイメージがあって、話してくれるのかなって思っていたんですがめっちゃよく話すし、考えてないように見えて結構同期のこととか思っていて。同期がうまくいっている理由として色々やってくれているので頼りにしています。

対談中、笑顔の川村
「4年生として先輩に夏希さんがいてくれて良かった」(山本)
――秋季リーグを振り返って
山本 チームとしても個人としても力が発揮できなかったことが1番悔しいですし、後悔が残る試合でした。
鶴田 個人としてもチームとしても大事な場面でノーマークだったり、シュートを外してしまう場面が多かったので反省があった試合でした。
川村 1番初めの試合の日体大戦をやった時に、勝ち切れなかったところが秋季リーグで最初に悔しくて、勝てなかった時に他のチームと混戦することは予想がつきました。最後の国士舘大戦で勝った方が上位、負けた方が下に落ちるというのは最初から分かりきっていたことなのに勝ち切れなかったり、春は頑張って勝っていたチームや引き分けているチームに惜しいところで負けてしまい、ここぞの場面で力を発揮できなかったことがこの秋リーグですごく多かったです。全体的に力が発揮できなかったとは言い切れないですが、発揮できなかった部分も多かったのでそこは悔しいリーグとなりました。
――勝ち切れない要因はチームで話しましたか
川村 文乃も言ってたんですけど、やっぱりスポーツや試合は波があって、自分たちの流れに引き寄せるシュートやディフェンスがあると思うんですけど、そういった大事な場面で流れに乗り切れなかったところがどの試合もありました。それがあった試合は勝ち切っていないので、そういったところが原因なのかなと思います。
――逆に良かったところは
山本 大差で負けていた試合の時に、勝ち切れてはいないのですが諦めずに追いつく力は見せることができました。東海大戦のように8点差をひっくり返せたのは、自分たちの力がついてきたのかなと思います。
――個人的に印象に残っている試合は
鶴田 東海大戦は最後追い上げる力が見えた試合でした。反対に国士舘大戦では競った試合で、シュート1本の重みを感じた試合だったと思います。
山本 悪い意味で印象に残っているのが国士舘大戦で、勝たなければいけないプレッシャーがかかっていた試合なんですけど、自分も結構調子悪くて全然チームに貢献できなかったので悔しい試合として自分の中で1番印象に残っています。
川村 国士舘大戦が個人的にもうまくいかない部分が多くあったし、キーパー的にディフェンスがやってくれているのに自分が止められないという部分が多かったので、個人的にも悔しくて印象に残ってます。春でも引き分けで勝っていなかったのでチームとしても勝たなければいけなかったし、全員が勝ちたいと思っていた試合だったから個人としてもチームとしても傷が深い試合だったかなと思います。でも順天大と試合をやった時に、ベンチに入ってるメンバーが1年生も含めて全員得点全員出場できたのはチームとして成長しました。1年生の中でもまだハンドボールに慣れきってない子がいるんですけど、そういった子たちが点を決めてくれたり、ハンドボール経験値が少なくてもずっと練習してきた2年生の子たちの努力が実ったのが誰が見てもわかる試合だったので、すごく順大戦は良い意味で印象に残っています。
――個人のプレーを振り返って秋季リーグはいかがですか
山本 春リーグよりも上を目指してやっていこうという中で、春リーグよりも自分の調子が悪くて、ディフェンスの面でしっくりくる試合がなかったし、オフェンスもシュート率やゲームメイクを意識してたんですけど、それもあまりできなかったので申し訳ないし悔しかったです。
鶴田 けがをたくさんしてきて初めてのリーグ戦ですごく緊張してばかりだったので普段練習してきたシュートをなかなか出すことができませんでした。シュート率もそんなに良くなかったのでインカレに向けて明確な目標ができた試合でした。(ケガから復帰して)体力とかは戻ってきたんですけどチームの決まりだったり、自分の技術がみんなより劣るので、それに追いつけるように頑張ってます。
川村 秋リーグ振り返って、1試合1試合自分のプレーに波があったと思っていて。もちろん良い時もあったんですけど、悪い時にすごく悪くて1番下まで下がり切ってしまいました。「自分には波があるのだな。」と分かってたんですけど、それが顕著に出てしまった秋リーグだったと思うので、人間だから悪い時もあると割り切ることで1番下まで下がり切らないように、どうやってその波を食い止めて上げられるようにするかどうかは今後の自分の課題です。
――毎試合シュートを止めている印象でしたが、特に調子が悪かった試合はありますか
川村 順天大戦はみんながシュートを決めて印象に残った試合として挙げたのですが、個人的にはあまり調子が良くなかったです(笑)。後は国士舘大戦もディフェンスが頑張ってるのに自分が止められないという場面が多かったのでもっと改善できる部分があったかなと思います。
――副将としての川村さんはどのように映っていますか
山本 練習でも試合でもチームに対してプラスの声かけや厳しい声掛けもしてくれるんですけど、夏希さんが言うことでチームが引き締まったりして良い雰囲気になれるので本当に尊敬するし、4年生として先輩に夏希さんがいてくれて良かったなと思います。
鶴田 雰囲気をすごく大事にしてくれる方で、夏希さんの前向きな言葉もそうだし、チームを鼓舞するような声もすごいチームにとっては良い影響なのかなと思います。私たちも次の代を見据えて、夏希さんみたいな声掛けをできるようにならなきゃいけないなと思ってます。
――逆に川村さんが後ろから山本さんと鶴田さんのプレーを見ていてどうでしたか
川村 2人とも試合に出ているので、私はディフェンスにしか関与できないけどコートプレーヤーはオフェンスもやらなきゃいけない状況で、ハンドのプレー面や技術面ではすごく頼りにしてて。この人たちがプレーですごく頑張ってくれているから、私は雰囲気的なことを言おうとか、レギュラーに入ってない子たちをどうやって上げていくかということに私が集中できるというか。任せ切っちゃっている状況なんですけど、ハンドボール的なことはすごく頼りにしています。
鶴田 良い先輩だと思います(笑)。
山本 同じく良い先輩だと思います(笑)。
川村 こういうところがなめてるんです(笑)。
「恩返しをして一緒に喜べるような最後にしたい」(鶴田)

色紙の構成を考える3人
――昨年のインカレを振り返って
川村 去年からずっと出ているメンバーが今年のチームの主力となっているので、去年出ている人たちは1回戦で負けちゃってすごく悔しい思いをしているし、私はけがをしていて、インカレに出ることができずに去年の4年生が引退してしまったんですけど、ベンチで見ていても1回戦で引退されていったキーパーの4年生の背中が忘れられないインカレだったので、今年はその悔しさを払拭できるように頑張りたいなと思います。
鶴田 すごい大敗っていうような試合じゃなくて、去年スタッフの方も言っていたと思うんですけど、勝てる試合を落としてしまったっていう印象がすごくあって、1回戦で負けるようなチームではなかったと思うので、今年は目標のメダルまでみんなで取りに行きたいです。
山本 去年は延長で負けた試合で最後気持ち的にも結構苦しかったし、戦術的にも最後は相手が上回っていたなと思っていますが、やりきれなくて悔しい試合でした。早稲田のハンドボールは楽しんで試合をやることがカラーだと思うので、楽しむことを大前提にして、今年は4年生が最後いいかたちで終われるように、もっと勝ちにこだわって後悔がないように4年生を送り出せるようなインカレにしたいなと思います。
――現在チームや個人でインカレに向けて1番意識していることは
川村 技術面ではいろいろと「これを課題にしよう」っていうのをチームで挙げていて、ディフェンスだったら接触を強くすることと、やられる場所を明確にすることを課題にしていますし、オフェンスだったらシュート確率を上げるっていうことを課題にしているのでそれをやりつつ、もう(インカレまで)1ヶ月もないので、チーム力を上げるために、練習から雰囲気作りを大切にしてやっていくっていうのはチームとして意識しています。
鶴田 個人としては秋リーグでシュート確率の課題があったので、普段の練習と試合でのシュートを同じように打てるように心がけていて、1本外してから次に打つ時に逃げてしまったり、必要以上にプレッシャーとか不安を抱えやすかったりするのでメンタル的にもプレー的にも、もう少し成長したいと思っています。
山本 チームとしては夏希さんが言ってくれていたのと同じで、個人としては接触を強くするとか、オフェンスではシュート確率を上げるとか強く攻めるっていうことを課題としてやっています。
――インカレで理想とする試合展開は
川村 勝つことが第一前提にあって、その中でやっぱり楽しむためには強さがいると言われるように、自分たちの力をどれだけ発揮できるかが重要なので、最初は入りに慣れなかったとしても、試合が進むにつれて自分たちの本来の強さとか個人的な力を発揮して、最終的には楽しんで勝つという試合展開に持っていけたら1番理想かなと思います。
鶴田、山本 そうだと思います。
――今日インカレの組み合わせの抽選が行われますが、対戦してみたいチームは
川村 やっぱり関西学院大学は去年負けて、もう1個前の代も2回戦で関学とやって負けたので、今年は早関戦では勝ったんですけど、あれは公式戦ではないのでインカレという舞台で関学と当たって勝ち進んでいきたいなと思います。
鶴田 夏希さんもおっしゃっていたんですけど、やっぱりなにかと縁があるのかなと思うので関学はやってみたいし、個人的にも早関戦はけがで出られなかったのもあるのでやってみたいなとは思います。
山本 関学と今回の秋リーグで自分たちが負けたり引き分けたりした全チームとやりたいです。
――3年生の2人にまず聞きたいのですが、4年生と戦う最後の公式戦になりますが、4年生に対する思いは
鶴田 一番長くいた先輩達だし、去年もキーパーしか4年生がいなかった中、すごいチーム的にもプレー的にも引っ張ってくれる方達で、努力しているところを間近で見てきたから、気持ちよく終わって一緒に喜べたらいいなと思います。
山本 4年生が去年から主体的にチームを引っ張ってきてくれて、学生主体的という言葉が似合う学年で、自分たちでいろいろ工夫して目標のために何をしたらいいか考えてくださっていて。チームのことを1番にずっと考えてくださっていたので、4年生の思いはチームに伝わっているし、チームのためにいろいろやってくださったので、自分たちの試合で少しでも力になれるように恩返しできたらいいなと思います。
――川村さんは最後のインカレになりますが、いかがですか
川村 勝つことが1番気持ちいいことだと思うので、 絶対に目標まで進みたいですし、3年生の2人(山本と鶴田)もいるし、他の仲間たちもいるし、このチームだったら勝てるって自分は思っているので、インカレで最後だから4年生のためにっていうのはすごくありがたいんですけど、桃虹や文乃といったようにそれぞれ自分達が気持ちいいようにプレーして勝てたらもっとうれしいなと思うので、とにかく目標に向かってチーム一丸となって勝ち進んでいきたいです。
――インカレでの早稲田のキーマンは
川村 山本桃虹かなと思います。今年の春、秋とすごく大事なこ1点取らないと追いつけないとか、ラスト何秒で桃虹が決めて勝ち越しとかっていう部分が結構あったのでやってくれるんじゃないかなと思っています(笑)。
鶴田 私は夏希さんかなと思います。どの試合でも苦しい場面で会場が盛り上がるプレーがよくあったので、インカレでもそういった強い夏希さんのいい部分を見られたらいいなと思っています。
山本 4年生全員ですね。上から目線みたいな感じなんですけど、やる時はやってくださる学年なので、多分これまでに見たことのないプレーとか気持ちとかをインカレで見せてくれるんじゃないかなと期待しています(笑)。
川村 頑張ります(笑)。
――個人的にご自身頑張りたいプレーや見てほしい部分は何ですか
川村 見てほしいところは結構ノーマークシュートが当たるので、そういったダイナミックなキーピングは自分の武器だと思っているので、そこを見てほしいですし、インカレでもそれができるように頑張っていきたいと思います。
鶴田 シュートを決めてチームの雰囲気が上がるように頑張ります。
山本 オフェンスで間を強く割っていく姿勢をインカレでは見せられたらなと思います。
――最後にインカレへの意気込みをお願いします
川村 大学生最後ですし、これだけいい仲間たちと巡り合えたので、目標に向かって勝ち進んで必ずメダルを取りたいと思います。
鶴田 4年生と最後の試合なのでしっかり勝利というかたちで恩返しをして一緒に喜べるような最後にしたいです。
山本 秋リーグで結構悔しい思いしたので、このままでは終わりたくないので、インカレで目標を達成してチームみんなで嬉しい気持ちになって終わりたいので頑張ります。
鶴田 小学生みたい(笑)。
山本 4年生とチームのために、あと応援してくださっている方々のためにいいところを見せられるように頑張ります。
――ありがとうございました!
(取材・編集 渡辺詩乃、丸山勝央、大村谷芳)
今年度女子部のインカレールのスローガンである『GIANT KILLING』を書いていただきました!
◆川村夏希(かわむら・なつき2001(平13)年6月22日生まれ。171センチ。東京・佼成学園女高出身。スポーツ科学部4年。けがから完全復帰した今シーズンは、ブランクを全く感じさせないキーピングでチームを救ってきました。卒業後はソニーに所属し、日本ハンドボールリーグでプレー。
◆山本桃虹(やまもと・とうこ)2002(平14)年8月1日生まれ。152センチ。東京・佼成学園女高出身。スポーツ科学部3年。春リーグ、秋リーグともに試合終盤のここぞの場面でシュートを決めてきた山本選手。早稲田の「勝利の女神」にインカレでも注目です!
◆鶴田文乃(つるだ・ふみの)2002(平14)年5月15日生まれ。166センチ。山梨・日川高出身。スポーツ科学部3年。ケガから復帰し、秋季リーグでは右サイドでプレー。インカレでは左利きを生かした鋭いサイドシュートに注目です!