日本中が興奮したWBCや熱戦が続く日本シリーズ。盛り上がりを見せる野球を東南アジアにも広めようと、日本の元プロ野球選手が活動しています。【映像】フィリピンの子どもたちに野球を教えるプロ野球選手(ラミレス元監督も) フィリピン・マニラで、現…
日本中が興奮したWBCや熱戦が続く日本シリーズ。盛り上がりを見せる野球を東南アジアにも広めようと、日本の元プロ野球選手が活動しています。
【映像】フィリピンの子どもたちに野球を教えるプロ野球選手(ラミレス元監督も)
フィリピン・マニラで、現地の子どもたちを対象に開かれた野球教室。コーチ役を務めているのは日本人の元プロ野球選手・柴田章吾さんです。2014年に現役を引退した柴田さん。フィリピンを中心に野球の普及活動などに取り組んでいます。
「フィリピンや東南アジアは夢をもっている子どもが少ないなとすごく思っていたので、野球を通じて夢を持ってもらう。気付きを与えることがしたかった」(元プロ野球選手・柴田章吾さん)
この野球教室に参加しているのは、主にフィリピンのスラム出身の子どもたちです。貧困から、学校に通い続けることも難しく、将来に目標を持てない子どもたちに、野球をきっかけに新たな夢を追いかけてほしいと、2012年から青年会議所などによる活動が続けられてきました。
フィリピンでは、野球を通じてスポーツ奨学金を受け取り、大学に進学した子どもたちもこれまでに100人を超えたといいます。コロナで一時中断してしまったものの、今年は柴田さんを中心に4年ぶりに現地での野球教室が実現しました。野球教室には、こんな人も参加しました。
「多くの子どもたちが非常に大きな可能性を持っているのを感じた。彼らにはハートがある。努力するひたむきさもある。きっと夢をかなえられると思う」(横浜DeNAベイスターズ元監督 アレックス・ラミレスさん)
「選手のサインをもらいました!」「将来はプロ野球選手になりたいです」(野球教室の参加者)
スラムの子どもたちの支援を兼ねた野球の普及活動。これまでフィリピンを中心に行ってきましたが、これからはインドネシアでも進めていく計画です。
日本の高校球児が目指す「甲子園」のように、貧困にあえぐ子どもたちにも夢をもってほしい。東南アジアの国々を対象にした「アジア甲子園」を開くことが柴田さんの今の夢です。
「韓国、中国、台湾などは、もうある程度レベルが上がってきてますし、東南アジアはその先につながる国だと思う。あとに続くような子どもたちだったり、国になったらいいなと思って支援を続けています」(元プロ野球選手・柴田章吾さん)
(ANNニュース)