スーパーバンタム級でも異次元さを見せつける井上(左)に、スティーブンソン(右)は興味津々な様子だ。(C)Getty Images  日本が生んだ怪物に、アメリカの天才ファイターから“挑戦状”が叩…

 

スーパーバンタム級でも異次元さを見せつける井上(左)に、スティーブンソン(右)は興味津々な様子だ。(C)Getty Images

 

 日本が生んだ怪物に、アメリカの天才ファイターから“挑戦状”が叩きつけられた。

 現地10月14日、3階級制覇を目指す世界ライト級戦士シャクール・スティーブンソン(米国)が「彼にこっちの階級に来て、俺と戦えと伝えてくれ。俺はイノウエと戦いたいんだ」とコメント。WBC、WBO世界スーパーバンタム級王者・井上尚弥(大橋)との対戦願望を明らかにしたと、米ボクシング専門メディア『Boxing Scene』が伝えている。

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 無論、現時点で両者は3階級も差があるため、対戦が実現するかは不透明だ。それはスティーブンソン自身も「彼は少し小さすぎる」と認める通りだ。同メディアも「階級を上げるのは簡単なことではない。どんなに優れたファイターでも、上の階級で戦うと決まれば、人生は変わる」と指摘している。

 それでも、井上は2012年にライトフライ級でプロデビュー以来、4階級をのし上がってきた実績がある。ゆえに同メディアは「イノウエにとって階級上げは公園を散歩するようなものだろう」と指摘。さらに「複数階級を戦ってきた過程において彼はいつも小柄すぎる選手として紹介されながら、圧倒的な強さを見せている」と、怪物級の進化を強調した。

 そんな規格外の日本人にスティーブンソンが対戦願望を抱くのも無理はない。プロキャリア20戦無敗10KOを誇る26歳の天才ファイターは井上に「本当にすごいファイターだと思っている」と脱帽。さらに次のように続けた。

「イノウエは間違いなくとんでもないファイターだ。ハッキリ言って、いま俺が一番注目している選手でもあるんだ。彼の技術、スピード、そしてパワー、すべてが素晴らしいと認めざるを得ないよ」

 繰り返すが、両者の階級差を考えれば、対戦は非現実的と言わざるを得ない。それは『Boxing Scene』も「パウンド・フォー・パウンドのスター(井上)が肉体の限界に挑み、本格的な挑戦をしない限りは信じられないほどありえない」と強調する通りだ。

 それでもスティーブンソンと井上が対峙した時に、リング上でいかなる構図となるのか。その興味は尽きない。

 

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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