12日、2020年に無敗で牝馬三冠を達成したデアリングタクト(牝6、栗東・杉山晴紀厩舎)が競走馬登録を抹消した。なお同馬は、北海道日高郡新ひだか町の岡田スタッドで繁殖牝馬となる予定。同日、JRAがホームページで発表した。  デアリングタ…

 12日、2020年に無敗で牝馬三冠を達成したデアリングタクト(牝6、栗東・杉山晴紀厩舎)が競走馬登録を抹消した。なお同馬は、北海道日高郡新ひだか町の岡田スタッドで繁殖牝馬となる予定。同日、JRAがホームページで発表した。

 デアリングタクトは父エピファネイア、母デアリングバード、母の父キングカメハメハという血統。祖母は府中牝馬S連覇など重賞を3勝し、NHKマイルCで2着の実績もある名牝デアリングハート。

 19年11月に京都競馬場の2歳新馬でデビュー。初陣を勝利で飾ると2戦目のエルフィンSも快勝。無敗のまま桜花賞へ直行し、雨の降る重馬場の中で豪快に差し切り勝ちを決める。続くオークスでは直線で進路がなくなるロスがありながらも、進路を確保してからは鋭く伸び二冠を達成。その後は秋華賞に向かい、今度は危なげないレース運びで早め先頭から押し切り勝ち。史上初となる無敗での牝馬三冠を達成した。

 次走はジャパンCを選択。先輩三冠牝馬アーモンドアイ、同期の三冠馬コントレイルとの三冠馬対決を演じ、3着に健闘した。しかし翌春の香港遠征後に繋靱帯炎を発症。約1年の休養を挟み22年のヴィクトリアMで戦列に戻った。同年のジャパンC以降は休養していたが、復帰を目指し調整を進める中で繋靱帯炎が再発。今月6日にクラブから引退が発表された。通算成績は13戦5勝。

(JRAのホームページより)