元厩務員の経歴を持つ敏腕記者・スポーツニッポンの田井秀一氏が10日、netkeibaTV『前走から一変! 好調馬体チョイス』に出演。15日(日)に京都競馬場で行われる秋華賞(3歳牝・GI・芝2000m)出走馬の中から、馬体・状態が大きく…

 元厩務員の経歴を持つ敏腕記者・スポーツニッポンの田井秀一氏が10日、netkeibaTV『前走から一変! 好調馬体チョイス』に出演。15日(日)に京都競馬場で行われる秋華賞(3歳牝・GI・芝2000m)出走馬の中から、馬体・状態が大きく変わってきた好走期待馬について解説した。

 田井氏は牝馬三冠がかかるリバティアイランドについて、「2歳当時から排気量が別次元と表現してきたが、3歳秋を迎えてもその評価に変わりはない。むしろ、同期との差は広がっている」として改めて能力を強調。その上で「競走馬のエンジンにあたる臀部の筋肉の容量が桁違いで、それを支える前躯の上腕三頭筋もゴツゴツ」「めったに見られないレベルの(筋肉の)段差が生まれており、その立体感にほれぼれする」と語り、馬体のつくりに太鼓判を押す。

 また、放牧先から帰厩する際、馬体重がオークスから56kg増だった点についても解説。「夏休みに筋肉の元である肉を付け、それを一気に削り落として仕上げる形。首が太くたくましくなり、春には余白があった胴体にどっしり感が出た」として、その点は心配無用と語る。

 さらに「同じくオークスから秋華賞に直行したアーモンドアイが+14kg、デアリングタクトが+14kg、クロノジェネシスが+20kgで勝ったように、歴史に名を残す名牝は3歳夏に体を大きくさせるもの」だと述べ、むしろ“強調材料”であると指摘。「リバティアイランドも例に漏れず、きっちり進化した」とまとめ、改めて三冠制覇に期待した。