エリザベス女王杯へのステップレース。かつては本番との関連性はあまり高くなかったが、2011年にGII昇格して以降は出走メンバーのレベルが上昇。それに伴って本番での活躍頭数も増加している。 1.距離短縮組は苦戦傾向  過去10回に関して、…

 エリザベス女王杯へのステップレース。かつては本番との関連性はあまり高くなかったが、2011年にGII昇格して以降は出走メンバーのレベルが上昇。それに伴って本番での活躍頭数も増加している。

1.距離短縮組は苦戦傾向

 過去10回に関して、前走から距離短縮で挑んだ馬は[2-1-1-31]で複勝率11.4%。昨年1番人気で2着のソダシ、20年に1番人気で5着のラヴズオンリーユーなど人気を裏切ってしまうケースもしばしばみられる。

2.上がりが使えるか

 過去10回で、4角を先頭で回った馬が3着以内に入ったケースは1頭のみ。昨年の勝ち馬イズジョーノキセキは4角12番手、一昨年の勝ち馬シャドウディーヴァは4角14番手、19年の勝ち馬スカーレットカラーも4角14番手、18年の勝ち馬ディアドラは4角9番手と、近走は差し追い込み馬の激走が目立つ。

3.前走ローカル組に注目

 過去10回で、前走札幌組は複勝率34.3%、前走新潟組は複勝率25.0%、前走小倉組も複勝率33.3%なのに対し、前走東京組は複勝率19.0%、前走阪神組は複勝率15.8%。春のヴィクトリアマイルからぶっつけで挑んでくる馬も少なくないが、[0-0-3-12]とあまり活躍できておらず期待値は低い。

 フィアスプライドは末脚が魅力の馬で、3走前のターコイズSでは4角14番手から33秒5の上がりで追い込んでタイム差なしの3着。また、前走の関屋記念でも2位の上がりで追い込んで4着に入っている。過去に東京も2勝しているようにコース替わりに不安はなく、差しが決まりやすいこのレースなら好走を期待できそうだ。