慶大は1日、東京六大学野球秋季リーグの東大2回戦に10-4で快勝。18安打で2試合連続の2桁得点を奪った。勝ち点3、勝…

 慶大は1日、東京六大学野球秋季リーグの東大2回戦に10-4で快勝。18安打で2試合連続の2桁得点を奪った。勝ち点3、勝率.857(6勝1敗1分)で明大と並び首位に立っている。今季の慶大はチーム打率.307、52得点、9本塁打、10盗塁がいずれもリーグ断トツ(1日現在)で、圧倒的な攻撃力を誇る。空き週を挟み14日からいよいよ、昨季まで3季連続優勝中の明大と激突する。

 初回は東大に1点を先制されたが、その裏に5安打を集中して3点。4点リードの4回に3点を献上し1点差に迫られると、その裏、4番の栗林泰三内野手(4年)が真ん中付近のスライダーを左翼席へ運ぶ今季3号2ランで突き放した。「甘く入ってきた球を素直に打ち返すことができました。打者陣全体の調子がいいので、つなぐ仕事をする意識で打席に立ちました」と語った栗林泰は、この1発を含め6打数5安打5打点の大暴れ。今季打率を.438に上げ、リーグトップに躍り出た。

■チーム打率.307、52得点、9本塁打、10打点はいずれもリーグ断トツ

 打撃ではあらゆる部門で抜群の数字を挙げている慶大。特に52得点は2位の明大(26得点)の倍に上る。チーム打率も春の.251(リーグ4位)から大幅にアップ。堀井哲也監督は「春季リーグ終了後にしっかり練習を積んだ成果です。それに、廣瀬(隆太内野手=4年)という世代ナンバーワンの打者がいるので、みんなが引っ張られ、打撃への意識が高まっている。直接アドバイスを受けている選手もいるでしょうし、彼の打撃に対する姿勢を見て、意識付けされていると思います」と分析。ドラフト上位候補でもある廣瀬の存在の大きさを感じている。

 堀井監督は今季、春には3番か4番を打っていた廣瀬を、2番に置いている。「開幕前にウチのデータ班から『優勝するには1試合3点では足りない。4点取ってください』と言われました。1試合に3度チャンスがあると言われる中で、4点となると、どこかで1イニング複数得点が必要になる。廣瀬に攻撃の起点として勢いをつけてほしいと考えました」と説明する。

打線がつながり18安打10得点となった慶大【写真:田中健】

 これまで8試合で52得点。1試合平均6.5得点だから、データ班も満足だろう。2番の廣瀬(今季打率.303、1本塁打)の後ろを打つ3番・本間颯太朗内野手(同.379、2本塁打=3年)、4番・栗林泰(同.438、3本塁打)、5番・宮崎恭輔捕手(同.406、3本塁打=4年)のクリーンアップがそろって驚異的な打棒を振るっているのだから、得点力が高いのもうなずける。

 2021年の秋以来4季ぶりの優勝を狙う慶大は、最難関の明大にどう立ち向かうのだろうか。今季も明大には、早大の小宮山悟監督が「監督室にこもり、明大の試合の映像を見ながら作戦を練りに練って」挑んだが、1勝2敗で跳ね返されている。

この秋、打率・本塁打・打点全てでリーグトップの慶大・栗林泰【写真:田中健】

 堀井監督は「全大学が3連覇中の明治さんを倒そうと向かっていく中で、なおも現時点で首位をキープしているのは相当、力がある証拠」とし、「両方の投手の出来がポイントになると思います」と予想する。この日の東大2回戦で、5回から5イニングのロングリリーフをこなし、1安打無失点の快投でリーグ戦初勝利を挙げた竹内丈投手(1年)は「(明大から)絶対に勝ち点を取りたい。ワンポイントでもロングリリーフでも、いつでもいける準備をしたいと思います」と意気込んだ。

 今季チーム防御率では、明大がリーグトップの1.60を誇り、慶大は2.76で3位。まずは、好調の慶大打線が明大の強力投手陣をどう攻略するかが、勝敗の鍵になりそうだ。

(Full-Count 宮脇広久)