今週も2場開催で、新馬戦は土日合わせて8鞍。土曜中山では、2歳オープンの芙蓉Sも行われる。今週は海外GI3勝ラヴズオンリーユーの半弟や、障害の絶対王者オジュウチョウサンの半妹など、かつてターフを沸かせた名馬の弟妹がデビュー。どんな走りをして…

今週も2場開催で、新馬戦は土日合わせて8鞍。土曜中山では、2歳オープンの芙蓉Sも行われる。今週は海外GI3勝ラヴズオンリーユーの半弟や、障害の絶対王者オジュウチョウサンの半妹など、かつてターフを沸かせた名馬の弟妹がデビュー。どんな走りをしてくれるか注目だ。

今週も中山、阪神の新馬戦(芝・ダート)の中から、東西の注目すべき3頭をピックアップして、勝負できるか否か、その能力を分析する。

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■グラヴィス

新馬勝ち期待度 ★★★☆☆ 牡 (栗)矢作芳人 父:ハーツクライ 母:ラヴズオンリーミー

30日阪神2歳新馬(芝1800m)でデビュー。半兄リアルスティールは、2016年ドバイターフ(GI)を制し、現在は種牡馬としても活躍。半姉ラヴズオンリーユーは、21年BCフィリー&メアターフなど、国内外のGI4勝の名牝で、本馬は21年のセレクトセール当歳部門にて3億800万円(税込み)で取引された超良血馬だ。8月中旬に入厩後は、坂路を中心に豊富な乗り込み量。一週前はウッドコースで6F66秒1~1F11秒5と好時計をマーク。最終追い切りは坂路で4F53秒6~1F12秒5にまとめ、水準以上の動きを見せている。厩舎としても期待値は高く、兄姉と同等の活躍を求めたいところだが、父ハーツクライに変わり、果たしてどこまでやれるか。超高額馬という点も、過去の事例から平凡な結果でターフを後にするケースが多く、本馬もそうならないように期待したいところ。新馬戦は、アリスヴィクトリアやインザモーメントなどの評価も高く、人気が集まりすぎるようなら妙味を考えてバッサリという手もアリだ。

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著者プロフィール

石川豊●いしかわゆたか 20代から競馬メディアに寄稿。「ユタカ人気」と言われた時代、武豊が騎乗する過剰人気馬をバッサリと切り捨てる馬券術を駆使し、年間回収率100%超に成功。以来、「1番人気の勝率は3割」を念頭に、残り7割の可能性を模索し、「危険な人気馬」理論を唱え続ける。