今シーズンでNBAキャリア15年目を迎えるドリュー・ホリデーは、9月27日(現地時間26日、日付は以下同)に現地メディア『M…

 今シーズンでNBAキャリア15年目を迎えるドリュー・ホリデーは、9月27日(現地時間26日、日付は以下同)に現地メディア『Milwaukee Journal Sentinel』へ公開された記事のなかでこう話していた。

「僕はほかのチームではプレーしたくない。僕らにはバックスというチームと組織で素晴らしいことをやり続けるチャンスがあると見ている。だから僕はミルウォーキーにいたい」

 ミルウォーキー・バックス在籍3年目を終えたホリデーは、2021年に優勝を経験しており、今シーズンもバックスの先発ポイントガードとして覇権争いへ参戦するはずだった。

 ところが、翌28日に事態は一転。『ESPN』が合意と報じた3チーム間のトレードで、ホリデーは優勝候補バックスから2シーズン連続でプレーオフから遠ざかっているポートランド・トレイルブレイザーズへ移籍することとなった。


 ブレイザーズはこのトレードでデイミアン・リラードをバックス、ユスフ・ヌルキッチ、ナシール・リトル、キーオン・ジョンソンをフェニックス・サンズへ放出し、ホリデーに加えてサンズからディアンドレ・エイトン、トゥマニ・カマラ、さらにはバックスから2029年ドラフト1巡目指名権、2028、2030年のドラフト指名交換権を獲得。

 NBAではトレードが付き物で、急転直下で起こるビジネスの1つでもある。ホリデーにとってはキャリア3度目なのだが、バックスでキャリアを終えたいと話していただけに、驚きでしかないだろう。

 もっとも、ホリデーがブレイザーズで今シーズンの開幕を迎える可能性は低そうだ。来シーズンの契約がプレーヤーオプションのベテランガードについて、『ESPN』はブレイザーズがほかのチームと交渉し、すぐさま動かす方向だと報道。

 また、28日に『Bally Sports』の番組“The Rally”へ出演した『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者は、今後数日の間にホリデーはトレードされるだろうと発言。その移籍先候補にマイアミ・ヒート、トロント・ラプターズ、ボストン・セルティックスを挙げていた。

 ヒートとラプターズは、リラードの移籍先候補として挙がっていたチーム。そしてヒートとセルティックスは「NBAプレーオフ2023」でイースタン・カンファレンス・ファイナルを戦った強豪チーム。

 もしかすると、近日中にホリデーは“古巣”バックスのライバルチームへ移籍することになるかもしれない。