今週末は、秋の電撃スプリントGI・第57回スプリンターズS(GI、中山芝1200m)が行われる。 今年は高松宮記念2着のミッキーアイル産駒ナムラクレア、クロフネ産駒で母が白毛馬ブチコのママコチャ、一昨年の覇者でモーリス産駒のピクシーナイトな…

今週末は、秋の電撃スプリントGI・第57回スプリンターズS(GI、中山芝1200m)が行われる。

今年は高松宮記念2着のミッキーアイル産駒ナムラクレア、クロフネ産駒で母が白毛馬ブチコのママコチャ、一昨年の覇者でモーリス産駒のピクシーナイトなど、多彩な血統構成の馬が集結した。

◆【スプリンターズステークス2023予想/脚質傾向】ナムラクレアは“差し”なら黄信号 軸は「馬券内率44.4%」の戦法

ここでは馬券検討のヒントとなる「血統」で本競走を攻略する。

■スプリンターズSは父ミスタープロスペクター系の天下

過去5年、中山芝1200mの最多13勝は【13.18.12.98】のダイワメジャー。2021年のスプリンターズSでは2番人気のレシステンシアが2着と、本レースでの好走馬も輩出している。

これに続くのは【12.8.8.86】のロードカナロア、次点は【8.11.10.50】のアドマイヤムーン。【6.3.11.58】のマツリダゴッホ、さらには【5.1.3.33】のエイシンフラッシュと続く。

上記5頭の種牡馬のうち、3頭が父ミスタープロスペクター系。中山芝1200mは父ミスプロ系との相性がよく、2019年は同系統の馬が1~3着を独占した。他にも22年にウインマーベルが7番人気2着、18年にはラインスピリットが13番人気3着の激走。スプリンターズSにおける穴血統と呼んで差し支えないだろう。

■単勝回収率200%超えのマクフィ産駒

今年、出走予定の父ミスタープロスペクター系は6頭。今回はその6頭からマクフィ産駒のオールアットワンスを考察する。

集計期間内において、マクフィ産駒の中山芝1200m成績は【2.2.2.8】。単勝回収値244%、馬券内率42.9%とハイスコアを叩き出しているのは心強い。この馬自身、中山芝1200mは2歳時にカンナS勝利実績あり。血統背景だけでなく馬自身のコース適性も注目に値する。

同馬の母父ディープインパクトはサンデーサイレンス系にルーツを持つ馬。中山芝1200m×父マクフィ×母父サンデーサイレンス系は【2.2.2.5】馬券内率54.5%とこちらも目を引く数字だ。6番人気1着、7番人気3着など配当妙味も望める点も頼もしい。

オールアットワンスの前走アイビスサマーダッシュは2枠3番での勝利。16頭立て以上の直線競馬×オープンクラスにおいて、馬番3番以内で勝利したのはこの馬と2011年のエーシンヴァーゴウしかいない。そのエーシンヴァーゴウは同年のスプリンターズSで3着。レアな勝ち方をした事実は見逃せず、確実に押さえておきたい穴馬だ。

◆【スプリンターズステークス2023予想/危険な人気馬】上昇ムードの4歳一角は“消し”判断 「4頭中3頭は2桁着順に大敗」

◆【スプリンターズステークス2023予想/前走ローテ】サマースプリント組が中心 復活目指すメイケイエールに光明も

◆【スプリンターズステークス2023予想/脚質傾向】ナムラクレアは“差し”なら黄信号 軸は「馬券内率44.4%」の戦法

文●SPREAD編集部