関東学生秋季リーグ(秋季リーグ)も残すところあと2試合。先週の連戦を2連勝で飾り、勢いに乗る早大は日体大と対戦した。関…

 関東学生秋季リーグ(秋季リーグ)も残すところあと2試合。先週の連戦を2連勝で飾り、勢いに乗る早大は日体大と対戦した。関東学生春季リーグ(春季リーグ)では壮絶な打ち合いを制し、勝利を収めた相手だ。序盤浮き足立った早大は試合開始3分で5失点を許し、相手の猛攻を受ける。徐々に立て直して点差を縮めるものの、日体大ペースで試合は進み、前半を14ー17で折り返した。3点ビハインドで迎えた後半は早大が速攻で得点を重ね、中盤で逆転に成功。しかし終盤に入ると再び日体大のオフェンスが火を噴き、試合は両チーム譲れぬ点の取り合いに。1点を争う攻防の結末は引き分けに終わり、今季3度目のドローで早大の今季の勝ち越しはなくなった。

 日体大のスローオフで戦いの火蓋が切られると、いきなりUー21日本代表のR B大竹徹大(3年)の強烈なミドルシュートで先制点を奪われる。対する早大は立ち上がりに苦しみ、逆速攻で外種子田峻汰(スポ2=鹿児島・国分)が得点を挙げるものの、試合開始たった3分で5失点を喫してたまらずタイムアウト。先行きが心配される滑り出しとなったが、タイムアウト明けからは相手の退場も相まって点差を縮め、前半9分には7ー6と逆転に成功する。しかし今度は早大が退場者を出し、再び日体大にリードを奪われてしまう。その後も早大はオフェンスでのミスが目立ち、いまひとつ流れに乗れない一方、日体大はUー21日本代表のL B髙橋颯汰(3年)と大竹のミドルシュートで得点を量産。渡辺航平(人3=神奈川・桐光学園)の好セーブもあり、大差をつけられはしなかったが、終始後手に回った早大は14ー17で試合を折り返した。


試合開始前に集まる早大

 前半はセットオフェンス中心に得点を挙げた早大だったが、後半は得意の速攻で得点ペースを上げる。前半に引き続き渡辺が要所でシュートを止め、日体大の勢いが影を潜めると、後半16分に渡辺のファインセーブから狩野直樹(スポ4=埼玉・浦和学院)の速攻で23ー23と同点に。そして後半18分に日体大のオーバーステップから田井健志主将(スポ4=香川中央)がついに逆転のゴールを決める。さらに早大は白築琢磨(文構3=東京・早実)がミドルシュートを2つ決め、点差を2点に広げた。


速攻を決める外種子田

 このまま突き放したい早大だったが、日体大の左45に意表をつくステップシュートを3連続で決められ、後半24分に27ー28で逆転を許す。しかし早大も意地を見せ、白築、田井、西村悠吾(人2=千葉・市川)の3連続速攻で反撃。30ー28としたところで日体大がタイムアウトを要求すると、日体大はタイムアウト明けにブラインドシュート、回旋フェイントで早大ディフェンスを抜き去り、2連続ゴールを決めて同点とする。後半29分、相手のミドルシュートが枠を外れて早大ボールとなり、タイムアウトを要求。残り10秒で7人攻撃を仕掛けたが、日体大ディフェンスに読まれてしまい、外種子田が角度のないサイドシュートを打たされて30ー30で試合終了となった。


シュートを放つ白築

 あと一歩で勝利を逃してしまった今回の試合。後半が良かったからこそ立ち上がりに悔いが残るが、「全員が強気で行こうっていう気持ちは負けてなかった」と白築が語るように、個人技の日体大に対して早大はチーム力で挑み、高い修正力を見せて引き分けに持ち込むことができたのは収穫だろう。これで2勝3分3敗とし、6位と一つ順位を落とした。秋季リーグも残すところ1試合。秋季リーグ最終戦は明大との対戦だ。早大は明大に対して春季リーグでは白星を挙げ、早慶明定期戦では引き分けといまだ負け知らず。明大は並々ならぬ気持ちで臨んでくるだろう。全日本学生選手権(インカレ)のシード権獲得は厳しいものとなったが、負け越し阻止、そして「インカレにつなげられるように」と田井主将が意気込むように、良いかたちで秋季リーグを終えるべく、絶対に勝利をつかみ取りたい。

(記事 丸山勝央、写真 小島大典 沼澤泰平)

関東学生秋季リーグ
早大3014ー17
16ー13
30日体大
GK 塚本智宇(スポ4=富山・高岡向陵)
CP 小柴創(スポ1=千葉・昭和学院)
CP 田井健志(スポ4=香川中央)
CP 狩野直樹(スポ4=埼玉・浦和学院)
CP 外種子田峻汰(スポ2=鹿児島・国分)
CP 西村悠吾(人2=千葉・市川)
CP 白築琢磨(文構3=東京・早実)
コメント

田井健志主将(スポ4=香川中央)

――今日の試合を振り返っていかがですか

 今日の試合はお互い入れ替え戦がかかっている大事な試合で、お互い勝ちの意識が高かったです。僕たちは先週から流れを引き継いだまま勝てるようにっていう話をして臨みましたが、リーグ序盤と同じように勝ちが見えた瞬間がこの試合でも何回かあって、その瞬間に簡単なミスが生まれてしまったことが今日引き分けっていう結果になった理由だと思います。

――両45を筆頭に相手のオフェンスはいかがでしたか

 本当に日本代表するような選手が揃っているので、特に個人の力っていうのは、とてつもないものがあって。やっぱり試合を見ていただいても分かったと思いますが、ミドルシュートがほとんど入ってしまいました。ミーティングの時には、ミドルシュートは絶対プレッシャーをかけた状態で打たそうっていう話になっていましたが、やはりどこか負けちゃいけないっていうプレッシャーからか、ちょっと守りに入ってしまったところがあって打ち込まれてしまったことが失点した原因かなと思います

――最後の7人攻撃はどういう作戦を立てていましたか

  7人攻撃はこのリーグが始まる前から練習をしていて、僕たちの武器の1つとしてやっていこうって話になっていました。残り10秒でタイムアウトを取れたので、ラスト1プレイを7人攻撃、いつも練習していることをやろうとしましたが、やはり相手も僕たちの研究をしているだけあって、どういう攻め方をしてくるかっていうのもバレていて、最後シュートも悪い形で打たされて、外してしまいました。

――最後はサイドシュートで終わらせようという話になっていましたか

 フィニッシュはサイドじゃなくても良かったんですけど、やっぱり相手チームとしてはパスの試行回数を増やして、あわよくばパスカットをして1点狙おうというようなイメージだと思うので、そこは僕たちとしては、時間を目いっぱい使って、最後サイドからシュートっていうことを考えていました。

――目標のリーグ戦4位はだいぶ厳しい状況ですが、今のところリーグ戦を振り返っていかがですか

 本当に最初はどうなることかと思いました。リーグ戦で負けも続いたし、チームの状況も悪くて、どうしようかと思いましたが、負けが続いている中でも、チームの雰囲気はとても良くて。みんなでどうにか勝ってやろうっていう意識は感じられて、まだ終わっていませんが、このリーグのおかげでよりチームが1つになったかなというのと、あとは上級生として僕や狩野(直樹、スポ4=埼玉・浦和学院)もそうですが、3年生である白築(琢磨、文構3=東京・早実)とか、渡辺航平(人3=神奈川・桐光学園)とかもこのリーグをかけてとても成長してくれました。これが多分ここからインカレだけではなく、来年以降のチームにもつながっていくと思うので、そこは本当にチームとして大きな収穫だったかなと思います。

――最後に最終戦(明大戦)への意気込みをお願いします

 春は勝っていますが、早慶明定期戦では、引き分けてしまった相手で、次は気持ちよく勝てるように。次の公式戦はインカレなので、インカレにつなげられるように、万年一回戦負けと言われるのはもう嫌なので。僕たちの代から勝てるように、そして流れに乗れるように、まずは来週勝とうと思います。

狩野直樹(スポ4=埼玉・浦和学院)

――試合を振り返っていかがですか

 後半にかけて相手のリードを許している場面では、結構苦しい時間帯が続いたのですが、粘って、ディフェンスして、追いついて、逆転したところまでは良かったのですが、そこで自分たちの弱みと言いますか、勝ちきれないところが出たのかなと思います。

――両45を筆頭に日体大のオフェンスはいかがでしたか

 ロングシュートが脅威だったので、そこを潰すのを重点的にやりました。何本か入ったのが仕方ないシュートはあったのですが、基本的には対応できた、後半に進むにつれて対応できていたなと思います。

――最後のタイムアウトでは何を話しましたか

 最後にオフェンスを1個しっかり決めて終わろうと話しました。時間も少なかったので逆速攻はないため、しっかり(攻めに)行って、自分たちのオフェンスをして終わろうと話しました。

――最後に最終戦(明大戦)への意気込みをお願いします

 明大は早慶明定期戦で引き分けました。その時は、健志(田井健志主将(スポ4=香川中央))がレッドカードでいなくなって、苦しい状況で引き分けに持っていけました。来週はメンバー揃っている状態でしっかり戦って勝ち切りたいと思います。

白築琢磨(文構3=東京・早実)

――試合を振り返っていかがですか

  1番は勝ち切りたかったですが、出だしがあんまり良くなくて、ただそこから修正して逆転までもっていった、その中でも苦しい展開は続きましたが、勝ちきれなかったっていうのは心残りですがまだ負けはついてないので。そうですね、前向きに捉えていこうと思います。

――今日はどうやってオフェンスを組み立てていこうと思っていましたか

 ポストを結構活用していこうっていうのは僕の中で決めていて、それが結構うまくはまったっていうのはこの試合通してできたし、速攻は守って速攻っていう早稲田の理想の形をやろうとはチームのみんなで話していたので、それができていたかなと思います。

――最後の攻撃を振り返っていかがですか

 タイムアウトの中でどういう風に攻めようっていうのはみんなの中で決めていて、それが結果的にああいう形に決まんなかったってなってしまいましたが、全員が強気で行こうっていう気持ちは負けてなかったので、次につなげられるかなと思います。

――最後に最終戦(明大戦)への意気込みをお願いします

 先週2連勝して今週引き分けという、まだ負けはついていませんが、ただ最後の一戦勝たないと意味ないので、勝っていい勢いのままインカレにつなげられるように頑張ります。