ロッテの“鷹恐怖症”が深刻だ。22日のソフトバンク戦(ヤフオクD)では、今季ワーストとなるわずか1安打しか放てずに、0-2と零封負け。このカード2連敗となり、対ソフトバンクここまでの全5カード負け越しが決まった。■対ホークス線、ここまでの5…

ロッテの“鷹恐怖症”が深刻だ。22日のソフトバンク戦(ヤフオクD)では、今季ワーストとなるわずか1安打しか放てずに、0-2と零封負け。このカード2連敗となり、対ソフトバンクここまでの全5カード負け越しが決まった。

■対ホークス線、ここまでの5カード全て負け越し

 ロッテの“鷹恐怖症”が深刻だ。22日のソフトバンク戦(ヤフオクD)では、今季ワーストとなるわずか1安打しか放てずに、0-2と零封負け。このカード2連敗となり、対ソフトバンクここまでの全5カード負け越しが決まった。

 その中でも目も当てられない状況となっているのが、貧打に喘ぐ打線に他ならない。この日は、細谷が放った1安打のみ。前日21日も散発の4安打に終わり、得点は初回に相手の失策絡みで得た1点だけ。17イニング連続無得点となっている。

 今季のロッテのソフトバンク戦14試合は以下の通りだ。

3月31日●1-3(ヤフオクD)相手先発・和田、6安打

4月1日●1-4(ヤフオクD)相手先発・中田、5安打

4月2日●3-5(ヤフオクD)相手先発・東浜、5安打

4月18日●3-10(ZOZOマリン)相手先発・千賀、5安打

4月19日●0-2(ZOZOマリン)相手先発・東浜、4安打

4月20日●0-4(ZOZOマリン)相手先発・バンデンハーク、3安打

5月5日●2-3(ZOZOマリン)相手先発・中田、5安打

5月6日〇4-1(ZOZOマリン)相手先発・摂津、7安打

5月7日●2-8(ZOZOマリン)相手先発・寺原、6安打

5月23日●1-6(ヤフオクD)相手先発・東浜、4安打

5月24日●4-10(ヤフオクD)相手先発・摂津、11安打

5月25日〇12-7(ヤフオクD)相手先発・中田、9安打

7月21日●1-2(ヤフオクD)相手先発・千賀、4安打

7月22日●0-2(ヤフオクD)相手先発・武田、1安打

■チーム打率1割台、伊東監督「前にも打球が飛んでくれない」

 14試合のうち、2桁安打を放ったのは、わずか1度だけ。9試合で5安打以下に封じられており、5得点以上奪えたのは、12得点の5月25日の対戦のみだ。チーム打率は1勝5敗のZOZOマリンで181打数30安打の.166、1勝7敗の敵地ヤフオクドームで245打数45安打の.184と、ともに1割台で、トータルのチーム打率.176と、苦しい現状が浮き彫りになる。

 今季ソフトバンクから勝利したのは、摂津と中田のベテラン2人から(中田には2敗、摂津にも1敗を喫している)で、現在、ソフトバンクでローテの柱を担う千賀、東浜、バンデンハーク、武田からは1勝も挙げられていない。

「言いたくはないけど、力の差を感じる。力でねじ伏せられている。前にも打球が飛んでくれない」。22日の試合後、伊東勤監督 はこう嘆いたが、その言葉通り、ストレートが140キロ台後半や150キロを超えるボールに力があるソフトバンクの先発投手に特に苦戦を強いられている。

「今のところ、どうやって対策をしていくかは分からない」と頭を抱える伊東監督。投手陣は対ソフトバンク戦は防御率4.38と、パ・リーグ5球団の中で、対オリックス(2.70)に次ぐ数字を残している。とにかく打てない、ソフトバンク戦のロッテ打線。打開する策はどこにあるのだろうか。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)