9月16日の『卓球ジャパン!』は卓球界最強一家の小西家が勢揃い! 先週も登場の小西海偉、そして今週は妻の杏(あん)、愛娘の紅偉(べにい)も加わり、仲睦まじい小西家の日常に迫った。

小西海偉の凄さは前回放送で紹介したとおりだが、実は妻・杏も卓球界のスーパースター。

全日本選手権シングルス準優勝2回、ダブルス3連覇。世界卓球は4度出場して銅メダルを獲得し、2000年シドニーオリンピックではシングルス・ダブルスともにベスト16入り。輝かしい成績を残した平成を代表する名選手なのだ。2010年に海偉と結婚し、2年後に紅偉が誕生した。

小西家はとにかく家族三人が仲良しで、番組冒頭での一家団欒のシーンを見て、独身のMC武井壮は「何この幸せな家庭。やべえ羨ましい。子供欲しい!」と悶絶するほど。

小学5年生の紅偉も全日本選手権カブの部では2年連続のベスト4と全国トップレベルで活躍中。そんな彼女を支えるのは偉大な両親、海偉と杏だ。

42歳で今なお現役としてプレーを続ける海偉だが、娘が卓球をやっていなかったらもう引退している、と語る。

「卓球をやりながら感覚を覚えている。特に今の時代の卓球。そこでの経験を紅偉ちゃんに教えるんですよ。"時代とつながる卓球"をしないといけない。(自分で)やらないと本当にわからない。見ると実際にやるは全然違うから、その感覚を教えるんです」(海偉)

自分自信が選手としてコートに立ち、今の時代の卓球を体験したうえで娘に伝えたい、というのが海偉のモチベーションなのだ。

そして母であり、コーチでもある杏も紅偉に対しては「確固たる指導方針」がある。

その1つ目は、まず自分が頑張ること。

「相手を納得させるためには自分がやってみせることが一番。口で言うよりも一番説得力があって伝わりやすい。妻としても母親としても指導者としてもまず私が一番頑張ります」(杏)

2つ目は、娘の意見を尊重すること。

「基本はどんなことでも紅偉の意見をまず一番に聞きます。私がちょっとなと思っても絶対に口は出さないです。まずはやらせて、失敗したら学べばいいなと思う」と語り、これには「素晴らしい。最強の教育ですね」と武井も絶賛。

そして3つ目は、褒める時はしっかり褒める。

世界で戦うことの大変さを知る母ゆえに厳しいコーチングをするのかと予想されたが、練習では「うまいじゃん」「できるじゃん」「上手だよ」と前向きな言葉が多く飛び交う。

「これから大きくなると死ぬほどのプレッシャーの中で選手生活を続けなきゃいけない。絶対勝たなきゃとか誰かのためにという思いも大事だと思うけどそれは少しだけにして、今は純粋に紅偉らしく精一杯頑張ってくれればいいかなって思います」と、世界の厳しさを知っているからこその母の優しさがそこにはあった。

番組後半は、今年の全日本選手権ホープスの部の3回戦、紅偉の試合をピックアップ。

カットマンを相手にゲームカウント0-2と追い詰められるが、そこから見事に巻き返して逆転勝利。

この試合を見て、MC平野早矢香が驚いたのは紅偉のハートの強さだ。「勝負所は絶対攻めるんですよ」と舌を巻いた。これに関しては「"迷ったら絶対に攻めるを選びなさい"と最初から教えてる」と杏。勝負を決めた1本も相手のミドルに強烈なフォアドライブを叩き込んで勝利をもぎ取った。

最後、今後の目標を聞かれた3人。父・海偉が言葉をつまらせながら語ったのは、妻への感謝の思い。「うちの奥さん、ずっと自分ために我慢してくれて、散々文句言ってはいるけど、でも自分のことめっちゃやってくるんですよ。だからその部分感謝してます」と涙を見せた。

「卓球ジャパン!」BSテレ東で毎週土曜夜10時30分放送